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住民丹精のコケ、持ち去らないで 勝山・平泉寺白山神社で被害

コケがはがされ、地面の土が見える境内=勝山市の平泉寺白山神社で

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 国史跡に指定されている勝山市の平泉寺白山神社境内で、九月ごろからコケが持ち去られる被害が相次いでいる。境内一面に広がるコケは地元住民が守り育て、訪れた人たちの目を楽しませてきたが、現在は持ち去られた跡の土があらわになり、景観を損ねている。住民らは「こんな被害は初めてで、とても悲しい」と落胆し「何とか被害を食い止めたい」としている。

 平泉寺地区総代の大久保満さん(67)によると、境内は地元住民らが毎朝、清掃している。九月ごろから境内のコケが掘り起こされ、土が現れているのが確認されるようになった。現在は十カ所ほどコケが持ち去られた痕跡がある。

 イノシシによって掘り起こされることも考えられたが、観光客から「不審者がコケを持ち去っていた」という目撃証言が寄せられ、人為的であることが明らかになった。

 昨年度は白山開山千三百年で観光客が急増。本年度も十月末までに十八万人を超える人が訪れているが、大久保さんは「観光客が増えても、こんなことが起きるなんて…。住民が頻繁にパトロールするのは難しい。来場者の良心を信じて、持ち去らないように訴えるしかない」と話す。

 勝山市では「白山平泉寺は市にとっても重要な観光資源。被害防止のため、地域の皆さんの取り組みをできる限り支援していく」としている。

 (笠松俊秀)

 

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