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黄色タグ、デザイン一新 越前がに漁解禁

次々と競り落とされるGIタグが付けられた越前がに=越前町漁協市場で

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 六日に漁が解禁された「越前がに」は九月、国が地域固有の農林水産物や食品をブランドとして守る「地理的表示(GI)保護制度」に登録された。カニでは全国で初めて「国のお墨付き」を得て、JF福井漁連は県内で水揚げされたカニに取り付ける識別タグのデザインを一新。一層のブランド力向上に期待が膨らむとともに、県内漁業関係者は「品質管理の責任は重くなった」と気を引き締める。

 六日午後四時に初競りが始まった越前町漁協。ずらりと並んだ全てのカニに新しい識別タグが付けられた。従来と同じ黄色で、雄が円形、雌のセイコガニは長方形のプレートで「GI」の文字が刻まれている。町漁協は裏側に漁船名も記載。従来タグの在庫が多い三国港機船底曳(そこびき)網漁協では「GI」マークのシールを貼って対応し、新タグの使用を来季以降に見送った。

 越前がにのブランドを示す黄色の識別タグは約二十年前、JF福井漁連が全国に先駆けて導入した。漁船内の冷水装置で鮮度を保つなど品質管理にこだわり、鮮度や身質の良さを印象づけた。その後は全国で産地間競争が激化し、それぞれのブランドを示す色のタグが用いられるようになった。

 さらなる差別化を図ろうと同漁連は昨年十一月にGI保護制度に申請、登録された。平野仁彦会長は「(最高級ブランドの)『極(きわみ)』と合わせてもう一度、越前がにを全国にアピールするチャンス」と自信を見せる。

 一方で、GI登録の公示では、徹底した鮮度管理による品質の良さが越前がにの特徴として記された。三国港機船底曳網漁協の浜出征勝組合長(74)は「これまで以上に、県内漁業者は衛生、品質管理の足並みをそろえていかないと」と強調。越前町漁協関係者も「品質の吟味がより重要になるだろう」と話した。

 (玉田能成、北原愛)

 <地理的表示(GI)保護制度> 地域に根付いた農林水産物や食品を知的財産として登録し、保護する制度。GIマークの使用が認められ、他産品と差別化が図られるほか、不正使用には行政による措置命令が行われ、改善されない場合の罰則規定もある。県内では、越前がにを含め6産品が登録されている。

 

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