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ハンド2部門で8強 福井国体

 第73回国民体育大会(福井しあわせ元気国体)は14日、県内各地で行われ、ハンドボール成年女子の県選抜と少年男子の北陸が、ともに8強入りを果たした。成年女子は5位に入った2002年以来の入賞。クレー射撃はトラップ、スキート団体の第1ラウンドが終わり、県勢はトラップで22位、スキートは7位につけた。

◆石立選手、チームけん引 成年女子

右膝のけがを押して出場し、鬼気迫る表情で選手を鼓舞する石立選手=永平寺町の北陸電力福井体育館で

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 劣勢を変えるだけの存在感がある。永平寺町の北陸電力福井体育館で十四日に行われた福井国体のハンドボール成年女子二回戦。県選抜のエース石立真悠子選手(31)=県スポーツ協会=が大けがを押して出場した。「絶対にこの場に立ちたかった」。手負いのベテランが勝利の立役者となった。

 先月二十七日。日本代表として臨んだジャカルタ・アジア大会の準決勝で右膝の靱帯(じんたい)を痛めた。国体出場が危ぶまれるほどのけが。「どこまで復活できるか、トライしてから決めよう」。諦めるという選択肢はなかった。

 担当医師も熱意に負け、手術は国体後に回避することに。試合前には注射で膝にたまった水を抜き、がっちりとテーピング。「なんとかチームの力になりたい」。その一心だった。

 試合序盤、チームメートの動きは硬かった。大舞台の経験が少ないメンバーはリズムがつかめず点差を広げられていく。「みんな、いつもの力を出せてない。落ち着かせないと」。3点を追う前半17分。「私、行きます」。出場を志願した。

 約十分間、守備だけのプレー。試合前のアップでは右膝をかばう動きを見せていたが、コートでは別人のよう。相手に食らい付き、周囲を励ます。「大丈夫、大丈夫」「まだいけるよ」。仲間の闘志をかき立てた。

 「(石立選手が)コートに入ってくれるだけで、全然気持ちが違った。落ち着いたし、自信になった」と近藤美帆主将。その後、チーム一丸で接戦をものにした。

 今回のけがは目標の東京五輪出場に影響する可能性もある。それでも「今頑張れなかったら、次に進めない気がする。一つでも諦めたら、それは自分じゃない」。並々ならぬ決意が体を突き動かした。「勝ててほっとしてます」。最後は安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 (藤共生)

 

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