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鉄さびで美的な世界 熊川宿若狭美術館で長谷さん個展

鉄さびを布に写し取った作品を解説する長谷さん=若狭町熊川の熊川宿若狭美術館で

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 若狭町長江の現代芸術家長谷光城(ながたにみつしろ)さん(74)の個展が、同町熊川の熊川宿若狭美術館で開かれている。鉄から出てくるさびのさまを、ありのままに布に写し取った作品十七点が並ぶ。十月八日まで。

 制作の方法は至って単純で、基本的には綿布を鉄板やくぎ、画びょうなど、身近な鉄に巻いて野外に半年ほど放置するだけ。雨風にさらされて生じたさびが布に付着し、布を広げると巻いた物の形状によって、茶色の三角形や直線など多様な模様となって浮かぶ。

 今回の個展では、昨年から制作した作品を中心に並べ、最大の作品は縦百八十センチ、横五百二十センチ。格子の鉄柵に巻いたため、格子状にさびが写っており、細く伸びた模様からは雨水が滴ったこともうかがえる。

 長谷さんは「堅固な鉄がさびて朽ちる姿は、人間のはかなさと重なる。滅びゆくものがつくり出した美的な世界を体感してほしい」と来場を呼び掛けている。

 入場無料。開館は金、土、日、月曜と祝日。

 (高野正憲)

 

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