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獣害対策ロボの効果検証 仁愛大と越前市、3年計画

獣害対策でオオカミ型ロボットの動作確認をする安彦講師(左から2人目)ら=越前市奥宮谷町で

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 音声や光で獣を威嚇するオオカミ型ロボットの獣害対策効果を検証する取り組みが六日、越前市奥宮谷町の山あいで始まった。三年間かけて試験を行い、メカニズムの解明などに役立てる。

 仁愛大人間学部コミュニケーション学科の安彦(あびこ)智史講師の研究室と越前市、東京都のソフトウエア開発「イーエックスメディア」が産官学連携で取り組む情報通信技術(ICT)を使った獣害対策研究の一環。ロボットは北海道奈井江町の精密加工会社「太田精器」が開発した「スーパーモンスターウルフ」で、全国的に効果を挙げていることに着目した。設置は北陸初。

 ロボットは、オオカミとほぼ同じ大きさで体長六五センチ。同社の太田裕治社長(59)によると、動物実験でオオカミの形がもっとも獣を寄せ付けないというデータがあり、採用した。

 獣が半径二十〜三十メートルに近づくとセンサーが感知し、オオカミの鳴き声や人の声など五十七種類から無作為に一つの音声が流れる。赤い目を光らせて首を振ったり、イノシシが嫌うという青色の発光ダイオード(LED)ライトを足元で光らせたりして威嚇する。獣が近づかなくても、三十分〜一時間間隔で自動的に作動させる。

 一年目はロボットの音声が届かない場所にもセンサーとカメラを設置して獣の出没量を比較。二年目以降は、他の場所でも検証する。効果が実証されれば、獣を寄せ付けないメカニズムを調べ、導入に必要な一基約六十万円の価格を下げるための提案もしていく。

 初日は、太田社長や安彦講師、地元の山口弘幸区長(66)、市関係者らが設置に立ち会った。山口区長は「五、六年ほど前からシカやイノシシ、サルなどの被害が増え、住民からもなんとかしてほしいとの声が上がっている」と効果に期待し、安彦講師は「何が効果があり、どういうことをしたらいいか検証したい」と話した。

 (山内道朗)

 

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