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敦賀市長「安全に作業を」 もんじゅ、30日に燃料取り出し

 廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)で、三十日から使用済み核燃料の取り出し作業が始まるのを受け、日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長が二十九日、敦賀市の渕上隆信市長に作業開始を決めたことを報告した。渕上市長は「機構の総力を挙げて、安全着実に作業に臨むようお願いする」と求めた。

 児玉理事長は取り出しに向けた準備や模擬訓練で不具合が重なったことについて「対応に時間を要した。多くのご心配をおかけした」と陳謝。取り出し作業の実施態勢や作業計画を渕上市長に説明し、「職員一丸となって安全確保を最優先に、一つ一つの作業を丁寧に進めていく」と決意を述べた。渕上市長は「残念ながら市民の不安が払拭(ふっしょく)されたとは言い難い状況だ」と苦言を呈した。

 県庁では文部科学省の新妻秀規政務官が西川一誠知事と面会。「もんじゅ廃止措置を安全着実かつ正確に進められるよう、政府一丸で取り組む」と述べ、機構への指導強化を図る方針を説明した。

 知事は「機構の作業計画に対する国の確認やマネジメントが十分になされていないと感じる」と指摘。不測の事態に備えて人員体制を強化することや、使用済み燃料の処分方法を年内に示すことなどを要請した。

 もんじゅでは、十九日から実施していた燃料取り出しの模擬訓練で、最後の九回目が二十九日未明に終わり、安部智之所長が実作業の開始を判断した。

 当面の作業は、原子炉外の貯蔵設備に保管されている燃料を一体ずつ取り出して水プールに入れる。三十日の作業は午前九時半ごろから始まり、一体目の移動が完了するのは三十日夜になる見通し。機構は年内に燃料百体の取り出しを目指している。

 (今井智文、大串真理)

 

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