トップ > 福井 > 8月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

大型ヘリや船舶で避難 大飯、高浜原発同時事故訓練

国内最大級のヘリコプターCH47に乗り込む住民たち=高浜町音海で

写真

 近接する二つの原発の事故を想定した二十六日の国の原子力総合防災訓練は大規模な住民避難が行われ、関西電力大飯原発と高浜原発の半径三十キロ圏に入る県内では五市町(おおい、高浜、小浜、若狭、美浜)の住民約千五百人が嶺北地方や兵庫県の避難先に向かった。参加した住民たちの表情や区域内にある半島からの避難の様子を追った。

 原発災害時に孤立の恐れがある内浦(高浜町)、大島(おおい町)、内外海(小浜市)、常神(美浜町)の四つの半島では、複数の手段を使って住民を避難させる訓練が実施された。自衛隊、海上保安庁などが協力して、大型ヘリコプターや船舶などを投入。陸海空からの大がかりな作戦が展開された。

写真

 いずれの半島も大飯、高浜原発から三十キロ圏内に入る。地震による土砂崩れで道がふさがれ、原発事故も発生したとの想定で実施。県内の半島での避難訓練では過去最多のヘリ六機、船舶四隻、高機動車十三両が投入された。

 内浦半島の高浜町音海では、国内最大級の陸自の大型ヘリ「CH47」が兵庫県三田市に避難する住民二十人を乗せ、大阪・八尾駐屯地に向けて飛び立った。離陸時には大人でも後ずさりするほどの強風。県幹部は「被災者を一気に運べるのがメリット」と説明した。

 ほかの三つの半島からは小型ヘリが離陸し、けが人役の住民らを敦賀港沖に停泊する海自の掃海母艦「ぶんご」に運んだ。内外海半島の泊漁港からは、海上保安庁の巡視艇が住民八人を小浜港まで搬送。内浦半島の内浦港では、対岸の高浜原発を横目に住民十人が海自の大型船「ひうち」に乗船する場面もあった。

海上保安庁の巡視艇「あおかぜ」に救命胴衣を着て乗り込む住民ら=小浜市の泊漁港で

写真

 小型ヘリからバスに乗り継いで、避難所の武生商業高校(越前市)まで移動した小浜市堅海の農業、柴田満行さん(64)は「職員に何でも質問ができ、不安や大変なことは特になかった。スムーズな避難ができた」とほっとした表情。ただ「本当に災害で道路が寸断された場合、ヘリを飛ばすことなど簡単にいかないことも多いと思う。しばらくは自宅待機になるのでは」と話していた。

 (尾嶋隆宏、高野正憲、玉田能生)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索