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搬送時「渋滞懸念」も 大飯、高浜原発同時事故訓練

敦賀市内の医療施設に向けて患者役の職員を運ぶ消防関係者=高浜町の若狭高浜病院で

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 二十五日に繰り広げられた関西電力大飯原発(おおい町)と高浜原発(高浜町)の同時事故を想定した訓練では、両原発から半径五キロ圏内の要支援者がヘリなどで避難した。同時事故に対処するための現地対策拠点の統合や、関電による事故対応訓練も行われた。

 直線距離で高浜原発から五キロ、大飯原発から十一キロの若狭高浜病院(高浜町)では、透析患者役らを敦賀市内の医療機関へと搬送する訓練があった。院内の放射線防護施設が適切に稼働するかも確かめた。

 午前十一時すぎ、緊急速報メールの配信で要支援者の避難が始まった。看護師らが、誤嚥(ごえん)性肺炎患者と透析患者の二人をストレッチャーに乗せ、福祉車両と救急車に手際良く移動させた。

 敦賀病院(敦賀市)では、一階玄関ロビーに救急室と災害対策本部を設置。医師や看護師ら十人態勢で患者を受け入れた。搬送されたおおい町成和の事務職松宮均さん(34)は「居心地も良く、高齢患者が運ばれても問題はない」と実感。一方で「実際は渋滞が起きるのでは。訓練のようにうまくいくか疑問」と話した。

 若狭高浜病院は津波などを考慮し、最上階の四階が放射線防護施設となっている。内部の気圧を高め外気の侵入を遮断する仕組み。患者と職員計百五十人の食料一週間分も備える。

 訓練では、避難により健康リスクが高まる三階の入院患者役二人を四階へ移動させ、施設が機能することを確認。近くの在宅要支援者二人も受け入れ、防護施設手前では診療エックス線技師が測定機器を使って放射性物質の付着がないかどうかを調べた。

 病院は高浜、大飯両原発の間に立つ。同時に事故が起きた場合について、治面地義和事務長は「計画では患者の搬送先が敦賀市内の医療施設二カ所。関西方面の避難先確保も今後の課題だ」と指摘した。

 想定とは別に、おおい町大島小学校と高浜町青郷小学校・保育所の子どもらがバスに乗り、兵庫県の三木総合防災公園へ避難する訓練もあった。

 (山本洋児、大串真理、鈴木啓太)

 

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