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FGT導入困難に 国、来年度開発費見送り方針

 開発が難航しているフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)について国土交通省が北陸新幹線への導入は困難と考え、二〇一九年度概算要求で開発費計上を見送る方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。二三年春の敦賀開業後、全線整備までは敦賀駅で乗り換えが生じることになる。

 北陸へのFGT導入は、敦賀開業後、全線開業までの暫定措置として計画があった。しかし実用化の前提だった九州新幹線で七月、車両開発の遅れや採算面などを理由に導入断念が決まった。石井啓一国交相は同月の会見で、北陸への導入を「改めて検討する」と見直す可能性を示していた。

 国交省は九州でのFGT開発が順調に進んだとしても、導入は二七年度半ばと想定。北陸に必要な雪対策を考慮すると、全線開業までの期間はさらに短くなる。関係者によると、運行主体のJR西日本が国交省に「暫定的かつ短期間のFGTへの投資判断は選択し得ない」と、否定的な回答を伝えたことも北陸での判断に影響した。

 一方、国交省は新幹線と在来線間のFGT開発はやめても、当面は軌間の異なる在来線同士の直通運転を想定して技術開発を継続する方針という。国は一八年度予算で、新幹線に関するFGTの開発費として九億円を計上していた。北陸のFGTを巡っては、西川一誠知事が国交省とJR西に導入可否を速やかに判断するよう要望。導入困難な場合は、鯖江市が求める特急存続など代替策を講じるよう主張している。

 国交省は、北陸新幹線の未着工区間(敦賀−新大阪)を三一年春着工、四六年春開業と想定している。石井国交相は財源が確保できれば、敦賀開業後の切れ目ない着工が可能との見方を示しており、その場合は最大で八年の開業前倒しが可能になる。

 (山本洋児)

 

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