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福井

台風20号、県内も爪痕 小浜1時間降水量、史上最大

分かれた幹の1本が折れたユーカリノキ=敦賀市の気比神宮で

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 四国・近畿地方を縦断した強い台風20号は二十三日深夜から二十四日未明にかけて福井県に最も近づき、日本海に抜けた。福井地方気象台によると、小浜で午前三時三十三分までの一時間の降水量が六五・五ミリと、観測史上最大を記録。敦賀では午前零時五十分に最大瞬間風速三七・五メートルを観測した。けが人や家屋損壊、漁船転覆が相次ぎ、収穫期を迎えたナシが落果する被害もあった。雨や強風は早朝まで続き、交通機関も乱れた。

 土砂災害警戒情報を四市町が発令し、県は午前三時すぎに災害対策連絡室を設置した。気象台は大雨警報を十一市町に、洪水警報を十市町、暴風警報を十五市町にそれぞれ出し、注意を呼び掛けた。

 北陸電力と関西電力によると、二十三日夜から二十四日までに、県内で延べ約四千七百四十戸が停電となった。

 交通も乱れ、JR西日本金沢支社によると、金沢−大阪間、金沢−名古屋間の始発から特急十二本、普通二十三本を運休した。道路では、舞鶴若狭自動車道が上下線で一時通行止めとなり、県道越前織田線などでも通行制限があった。

 台風通過後の県内は、南から北上した湿った大気が入り込んだ影響で、気温が上昇。福井で三五・五度、坂井市春江と美浜で三五・二度と三地点で猛暑日となった。

 本紙の調べでは午後五時までに、中等症三人、軽症二人が熱中症の疑いで搬送された。

 (取材班)

◆各地で被害相次ぐ

住宅街に飛んできた金属製の屋根=小浜市和久里で

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 台風20号の爪痕は、県内各地に残った。

 坂井、あわら両市にまたがる坂井北部丘陵地と、若狭町岩屋地区では、特産のナシが落果する被害が相次いだ。中でも収穫間近の主力品種「豊水」が大打撃を受けた。あわら市波松の西田実さん(69)のナシ畑には、一週間後に収穫を控えた豊水、ジャンボナシ「新高」や「20世紀」など丹精したナシが散乱した。

 県生産振興課によると、ナシの落果があったのはあわら、坂井、若狭の三市町で計三十五ヘクタール。実っているナシの10%程度が被害を受けたといい、十七万五千個が落ちた計算になる。福井市の福井鉄道浅水−ハーモニーホール駅間では、強風の影響で線路脇の電柱が傾いた。始発から午前七時ごろまで越前武生−浅水駅間と江端−田原町駅間の折り返し運行となった。

 福井市の県立歴史博物館近くの神社では、境内の木が根元近くで折れ、隣接する民家に倒れた。越前市湯谷町の県道では、木造建築物の屋根が強風で吹き飛ばされ、近くの電柱一本が倒壊した。

 敦賀市の気比神宮では、境内にある市指定天然記念物「ユーカリノキ」の三本に分かれている幹の一本が折れているのが見つかった。折れたのは、中心部から三本に分かれているうちの北側の一本で、長さ約十六メートル、外径は最長八十センチ。市は保全のため、樹勢が戻るよう樹木医と対応策を検討する。

 敦賀市名子では、県道脇の電柱一本が傾き、周辺の六百十四世帯が約五時間にわたって停電した。北陸電力によると、電柱の損傷と、強風で飛んできたトタンで高圧線が切れたことが原因という。

 小浜市和久里では、会社事務所の金属製屋根が強風で住宅街に吹き飛び、周辺の建物、車に被害が出た。電柱も一本折れ、近くの六軒が停電した。

 (取材班)

 

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