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高浜小唄を踊って後世に 着物の女性ら振り付け学ぶ

波を表現する振り付けを教える打田さん(中)=高浜町宮崎の高浜公民館で

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 昭和初期に観光誘客を目的に作られ、廃れつつある高浜町の「高浜小唄」を後世に残そうと、同町の高浜公民館で六日、曲に合わせた舞踊の練習会が開かれた。着物に身を包んだ女性ら約三十人が振り付けを学んだ。

 高浜小唄は、麗水会(現若狭和田観光協会)などが一九三〇年、現在も知られる童謡「肩たたきの歌」を二人で作った、詩人で作詞家の西條八十と作曲家の中山晋平に制作を要請した。前年、東京を舞台にした恋愛映画「東京行進曲」と、二人による主題歌がヒットしており、「いっそ小田急(現小田急電鉄)で逃げましょか」というサビが箱根や江の島など、郊外型観光の起爆剤になったことから、関西の若者の誘客を狙っての依頼だった。

 小唄には、風光明媚(めいび)な高浜の景勝を取り上げつつ、「ダイビング」や「テント村」といった当時最先端のレジャー文化が歌詞に盛り込まれた。これに町民が独自の舞踊をつけ、一九六八(昭和四十三)年の福井国体の際に振り付けが改良されて現在の形になったが、踊られる機会が少なくなりつつある。

 今回、高浜伝承舞踊はまなすの会メンバーが踊りを指導。青葉山を眺めるしぐさや、白い砂をすくい上げるしぐさで歌詞を表現し、優雅に踊った。会長の打田百合子さん(63)=同町子生=は「せっかくの名曲を、今年の国体や、来年の高浜七年祭など、機を捉えて歌い継いでいかなきゃ」と丁寧に指導。練習に参加した町地域おこし協力隊員の月田ショーンさん(34)=同町六路谷=は「踊りは好きだけど、テンポがゆっくりした曲に合わせて動くのは結構難しい」と話し、慎重にステップを踏んだ。

 練習会は、十三日午後七時半からも同公民館で開かれる。

 (山谷柾裕)

 

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