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地村さん、小浜中で講演 市内の小中で初めて

「拉致問題を記憶にとどめてほしい」と生徒に訴える地村さん=小浜市の小浜中で

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 北朝鮮による小浜市の拉致被害者、地村保志さん(63)が十二日、市内の小浜中学校で開かれた講演会「拉致問題啓発講座」で、二十四年間に及ぶ拉致の体験を初めて生徒に披露し、問題解決に向けて協力を求めた。

 地村さんは一九七八(昭和五十三)年七月、当時交際していた妻の富貴恵さん(63)とともに拉致され、二〇〇二年十月に夫婦で帰国した。「今年で帰国十六年。今の小中学生は当時、まだ生まれていなかった」として、市教委や北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会が開く講座の講師として、市内全十四の小中学校で体験を語ることにした。

 一年生約百二十人が体育館で聴講。地村さんは拉致直後の状況を「袋に入れられて工作船に放り込まれた時はこのまま死ぬんだなあと思った」と回顧。富貴恵さんと一年半ぶりに現地で再会して結婚、子どもを持ったことで「北朝鮮で生きようと決めた」などと当時の心境を明かした。

 最後に「あなたたちの長い人生の中で、拉致問題が単なる不幸な歴史の話にならないよう記憶にとどめ、何かできることを手伝ってほしい」と訴えた。

 拉致について石丸真鈴(まりん)さん(12)は「たくさんの人を傷つけていることを知った」と話した。

 (池上浩幸)

 

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