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青信号なのに… 福井、集団登校事故で校長ら

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 福井市長本町の交差点で十一日朝、集団登校中の児童の列に車が突っ込んだあわや大惨事の事故。交通ルールを守って横断歩道を渡っていながら、事故に巻き込まれた子どもたちのショックは大きい。車を運転して逮捕された竹原昭代容疑者(75)の夫(70)は取材に「認知症などの症状はなかった。安全運転に気を付けていたはずなのに」と戸惑った。

 現場は信号機のある交差点。児童は通行量の多い片側二車線の市道を横断するため、青信号の横断歩道を歩いていた。

 啓蒙小学校によると、交差点付近には集団登校班三班の児童計約二十人がいた。東方向から突っ込んできた車に、東側の横断歩道を渡り終えた児童が最初に気付き「危ない」と叫んだ。後続の児童は避けることができたが、車は減速しながら西側の横断歩道に進入。男児三人ほどに接触して一人が転倒、押し合うようにほかの男児三人も転んだ。

 搬送された小学六年の男児は病院で治療を受けた後に帰宅した。母親(40)によると、男児は事故直後は動転してしゃべることができず、その後は「怖かった」と話した。一緒にいた妹は学校で泣いていたという。母親は「朝は子どもが歩いていることを頭の隅に置いて運転してほしい」と願うように話した。

 現場は、住民による「見守り隊」がいない場所だった。同小学校区内の隊員は十五人ほどで、信号のない交差点に重点的に配置していた。岡本教満(きよみつ)隊長(78)は「車がルールを守ればこんなことにはならないのに」と悔しがる。啓蒙小の大正秀哉校長は「子どもたちには青信号といえども気を付けて渡ってもらうしか…」と話した。同小は同日午後に臨時の全校集会を開いて児童に交通安全を呼び掛けた。

 取材に応じた夫によると、竹原容疑者は福井市内の病院の口腔内科に向かう途中だった。週に三回ほど運転しており、昨年七月に免許更新した際は、認知機能の問題などは指摘されなかったという。夫は「私が運転していると助手席から『慎重に』と言ってくるほどだった」と話した。

 (坂本碧、梶山佑)

 

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