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福井自慢できる市つくる 坂井市長選4選、坂本さん抱負
十五日に投開票された坂井市長選は、現職の坂本憲男さん(71)が、新人でビル管理会社員の東外喜夫(ひがしときお)さん(68)を抑えて四選を果たした。 県外在住で知名度もない相手との選挙戦を圧倒的優位に進め、同市春江町藤鷲塚の坂本さんの事務所では、午後八時すぎの投票締め切り直後に万歳の声がこだました。 事務所には午後七時すぎから続々と支持者が詰め掛けた。投票が締め切られて坂本さんが事務所に現れると、大きな拍手と祝福の声が沸き上がり、握手で迎えられた。花束を受け取った坂本さんは「当選できたのは皆さんのおかげ」と何度も頭を下げ、感謝した。 無投票と思われていた中での選挙戦。対抗馬の主張に困惑する一方、これまでの実績と公約を掲げ、市内をくまなく回った。 坂本さんは「ほっとしたと同時に責任の重大さを感じる。市民が健康と笑顔で安心して暮らせるまちが大きな目標。全部一生懸命やる。住むことに誇りを持てる、自慢できる市をつくり上げることが第一」と四期目の市政運営に向け決意を語った。 ◇坂井市長選当選者 坂本憲男(さかもとのりお) 71 無現<4> 市長(元)三国町長・町議長・運送会社長▽近畿大=自 ◆意義見いだせぬ選挙<解説> 現職と新人の一騎打ちで十二年ぶりの選挙戦となったのにもかかわらず、坂井市長選は全く盛り上がらずに終わった。三期の実績とその延長にある公約を提示した坂本氏に対して、東氏は市民に選択肢を示したとはいえなかった。 坂本氏が昨年末に出馬表明して以降、具体的な出馬の動きはなく、無投票と思われていたところへ東氏が立候補。市の将来をどのようにしたかったのか告示日の会見でも明確な説明はなく、文書のコピーを貼り合わせた選挙ポスターと合わせ、困惑した市民は多かった。 「意義を見いだせない選挙」に投票するむなしさを市民が実感したことだろう。 市内から対抗馬が出なかったことは坂本氏の実績に対する評価といえるが、市政への無関心の表れであれば、まちづくりの人材育成に力を入れてきた市にとっては寂しい結果だ。 市誕生から四期十六年を任される坂本氏には、少子高齢化対策や新幹線開業に向けての東尋坊観光へのてこ入れなど、市の課題解決に向けた手腕があらためて問われる。 (中田誠司)
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