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県内採用が北陸最少 4月開始の専門医研修制度

 四月にスタートした若手医師を「専門医」として育てる新たな研修制度で、県内医療機関に採用された医師数は三十九人だった。都道府県別では四十四番目で、北陸三県で最少。県は「医師不足に陥ることはない」とみているが、若手医師の県内へのつなぎ留めに力を入れていく必要がありそうだ。

 日本専門医機構などによると、専門医研修の前段階となる二年間の初期臨床研修を県内で終えた医師は四十九人おり、うち約七割(三十四人)が県内に残った。石川、鹿児島、沖縄などからの五人を加えて三十九人となった。採用医療機関数は福井大病院、県立病院など五機関。診療科別では内科、救急科、小児科で三分の一を占めた。

 県地域医療課によると、前制度の後期臨床研修には県内で毎年四十〜五十人が臨んでいた。また県内の医師数を一年齢当たりでみると平均四十人ほどで、担当者は「今までと似たペース。ガクンと医師不足に陥ることはない」と話す。

 しかし、国内全体では八千四百九人の専門医研修への採用が決定。東京の千八百二十五人をはじめ、大阪、愛知、福岡などの大都市に集中する結果となった。北陸でも石川は百十人、富山は五十四人を採用。福井より採用数の少ないのは、三十七人で横並びした山梨、島根、宮崎の三県だった。

 若手医師らは、手術・治療を豊富に経験でき、関連病院も多い医療機関での研修を望む傾向が強い。県内では福井大病院がその受け皿となった。石川県には「金沢大病院、金沢医科大病院の二つがあり、採用数の差になった」(同課)とみられる。

 専門医を目指す医師数は、将来の地域の医師数につながると考えられている。

 県は昨年度、県内の初期研修医らに「福井に残ってほしい」と交流会などで呼び掛け、本年度からは専門医研修者らへの補助も手厚くした。同課の担当者は「県内を研修先に選ぶよう呼び掛けなどを続けたい。地域の医師確保にどのような影響があるのかも、何年か見ていくことが必要だ」と話す。

 (尾嶋隆宏)

 <専門医研修> 各学会で行ってきた「専門医」の認定が4月から統一的な仕組みに変わった。2年間の初期臨床研修を終えた医師らが内科や外科など19診療科から専攻を一つ選び研修を受ける。研修は3年間が基本。採用された基幹病院を中心に、関連する複数の病院も循環する方式で研修を受ける。

 

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