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除雪業者「もう限界」 大雪1週間、睡眠削り連日作業

夜も進められる除雪作業=11日、福井市中央1で

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 記録的な大雪に見舞われた嶺北地方で除雪作業に当たる作業員の疲労がピークに達している。睡眠時間を削っての作業が連日続いており、十一日には福井市の委託で除雪を行っていた市内の男性(66)が、作業中に亡くなっていたことも判明。現場からは「契約したからには除雪をやらないわけにいかない。でも体力的にもう限界」との悲鳴が上がる。

 あわら市内の建設会社の社長は十二日、「雪が降ってからこれまで、合計で数時間しか寝ていない」とこぼした。

 福井市で一時一四〇センチを超えた三十七年ぶりの大雪は、特に小規模な土建業者を追い込んでいる。除雪車が老朽化しており、最新の機械と比べて作業時間は倍以上かかる。交代制でも、従業員数が少ないため十分に休めない。

 除雪を委託する自治体側も、除雪業者のオーバーワークに気付いている。「不眠不休で除雪していただいている」。福井市道路課の担当者は厳しい表情で語る。業者に配慮したい半面、市民の「早く来て」という強い願いに応えなければならない板挟み状態だ。「業者には休憩を取ってほしいと呼び掛けてはいるが、市民からの除雪依頼の電話も鳴りやまない」

 市道路課によると、除雪の重機の運転席で意識を失い、その後死亡した男性は十日夜、県護国神社(大宮二)近くで作業に当たっていた。役員を務めていた舗装工事会社は、同神社周辺の生活道路のほか、五センチ以上の積雪で出動が求められる「最重点除雪路線」の道路延べ約四・五キロ分の区間も担当。余裕のある業者が担当地域以外の除雪をする「応援体制」も組めず、除雪を続けても終わりが見えない状態になっていたという。

 住宅街の福井市木田地区では十二日、手付かずだった脇道の除雪が進められた。町内会長の公務員男性(53)は「一週間ずっと車が出せず不便だった。除雪が来るのを待ちに待っていた」と喜んでいた。

 あわら市矢地の角谷木材建設の角谷喜代志社長(54)は「こんな時こそ地元業者は頑張らないと。大手ゼネコンはしない仕事だから」と話し、気持ちを奮い立たせていた。

 (藤共生、梶山祐、尾嶋隆宏)

◆自動車利用控えて 知事が呼び掛け

 西川一誠知事は十二日、寒波が再び襲来して大雪の可能性があり、十三日から企業への出勤や学校の再開が重なることから、県民に自動車利用を控えるよう呼び掛けた。内容は次の通り。

 ▽大雪で県民生活に大きな影響が出ている。十三日にかけてさらなる降雪が予想される。

 ▽自動車通勤に伴う道路混雑や除雪への影響を考慮いただき、不要不急の自動車利用を控えてほしい。各企業も協力をお願いする。

 

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