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市民生活、回復まだ 記録的大雪

福井市中心部で、山積みになった屋根の雪を取り除く人たち=福井市豊島1で

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 記録的な大雪に見舞われている嶺北地方は8日、強い寒気が次第に抜け降雪も落ち着いた。国道8号で一時約1500台に及んだ立ち往生は8日夜、車の救出作業が最終段階に入った。JR北陸線の運行は一部再開され、北陸自動車道も全線通行可能となり、交通網の寸断は解消に向かった。しかし、私鉄やバスの多くは9日も終日運休を決めた。市民生活の完全回復には至っていない。

◆国道8号、立ち往生解消へ

 国道8号の立ち往生は8日午前9時ごろ、あわら市熊坂−福井市新保(18キロ)の上下線で約350台に減っていた。車が集中する熊坂−坂井市丸岡町千田間(5・5キロ)を中心に、陸上自衛隊が現地1100人規模で活動し、8日午後5時半には約130台になった。

 国道8号の通行止め区間は、7日午後に石川県境から福井市和田2(県内延長23・7キロ)に延びており、立ち往生の解消後、除雪を進めて数時間後に規制解除する。

 高速道路では、北陸自動車道が7日深夜に県外区間も含めて全線通行できるようになった。中部縦貫自動車道は通行止めが続いている。

 2日連続で終日運休していたJR北陸線は8日朝、福井−敦賀間の普通列車の運行を再開。本数は減らして、夕方には芦原温泉−福井間も運行した。特急の再開は見送った。9日も普通列車が金沢−敦賀間で半分程度の本数を運行する。特急はサンダーバード、しらさぎとも本数を減らして運転再開する。

 福井地方気象台によると、8日午後5時の積雪は、福井133センチ、大野140センチ、大野市九頭竜221センチ、南越前町今庄118センチ、越前市武生101センチ。7日夜から大雪警報が出ていた嶺南では、敦賀市の積雪が1日で24センチ増え54センチ、小浜が28センチ増の36センチになった。9日は晴れの予想だが、11日から12日に再び冬型の気圧配置が強まり警報レベルの大雪となる恐れもある。

 大雪による被害は4日からの累計で死者は福井市で2人、坂井市で1人の計3人。県内全域で重傷7人、軽傷10人、となっている。

 (尾嶋隆宏)

◆福井−金沢間 運転取りやめ 利用者から疲弊の声

 JR北陸線の普通列車が運転を再開した8日、福井駅には早朝から多くの利用者が訪れた。しかし、始発は3時間半遅れで敦賀からの折り返し電車が到着。福井−金沢間や特急列車は終日運転を取りやめ、客らは「がっかりだ」などとうなだれていた。

 JR西日本金沢支社によると、北陸線は6日から全線で運転を取りやめた。しかし、8日は福井−敦賀間で普通列車が通常の本数を減らして運転再開。福井−金沢間の普通列車と大阪−金沢間などの特急列車も午後から再開の見込みだった。

 午前4時48分の敦賀行き始発普通列車に乗るため、福井駅構内には10人近くが姿を見せた。駅前のホテルに宿泊していた福井敏修さん(38)=京都市=は「午後1時には東京で会議があるから行かなくちゃ」。4日前に出張で福井入りしたが、雪の影響で3泊を強いられたという。

 しかし、敦賀市内の降雪の影響で、午前8時12分発より前の普通列車は運休。特急列車も運休に。福井さんは「もう会議には間に合わない。流れに身を任せるしかないね」。結局、敦賀行き始発が到着したのは同8時10分ごろだった。

 京都府から出張中の袖岡稔さん(60)は7日に帰宅する予定を変更し、7日夜はホテルに延泊。8日午後の特急券を購入したが運休がアナウンスされると「今日もホテルに泊まるよ」と力なく笑った。

 「電車が動くんじゃなかったの」。通勤時間帯の坂井市のJR春江駅では福井−金沢間の普通列車の運転再開を願って足を運んだ男性客らが、駅員に詰め寄る場面も。

 坂井市の会社員女性(34)は「運良くタクシーがつかまった。小松空港まで行ってバスに乗るつもり。もう2日休んだし、同僚にこれ以上、迷惑を掛けられない」と、勤務先の金沢市へ向かった。

 (谷出知謙、籔下千晶、北原愛)

◆9日も終日運休 福鉄とえち鉄

 嶺北地方を襲った大雪の除雪が進まず、福井鉄道とえちぜん鉄道は、8日も終日運休した。ともに始発からの運休は3日連続。両社は9日も終日運休を決め、運転再開については「調整中」としている。

 福鉄福武線は8日、鉄道区間とホームの除雪に努め、福井市の田原町駅などでは人力による作業が続いた。9日未明からは鉄道区間に加え、同市の大名町交差点以北の軌道区間も除雪する予定。

 えち鉄は安全面を考慮し、除雪作業を日中のみ実施。8日は三国芦原線の福井市内で除雪を継続し、9日以降に坂井市方面に向けて作業を進める。その後、勝山永平寺線の再除雪に移る。

 除雪が完了しても、踏み切りなどの安全確保が残る。両社とも8日夕現在、運転再開の見通しは立っていない。

 (山本洋児)

◆福鉄バスは一部運行へ 京福は終日運休

 路線バスは8日、京福バスの全線と福井鉄道の嶺北の全線が終日運休となった。9日は福井鉄道が丹南地域の6路線で一部運行を予定しているが、京福は運行の取りやめを決め、6日から4日連続の終日運休となる。

 福鉄の運行路線は鯖浦、越前海岸(八田)、南越、池田・入谷、王子保・河野海岸、白山の各路線。一部ルート変更や減便で対応する。

 京福バスは、道路脇にたまった雪で道幅が狭まりすれちがいが難しい上、でこぼこの路面で前の車やバス自体が動けなくなる危険があると判断し、4日連続の終日運休を決めた。2000カ所あるバス停の積雪状況は把握しきれていないという。

 嶺北各市町のコミュニティバスも6日から運休が続き、福井市、坂井市、越前市、大野市、勝山市、永平寺町、鯖江市では9日も運休する。南越前町と池田町は9日の運行を予定している。

 高速バスは東京、大阪、名古屋方面の全線全便が運休した。

 (坂本碧)

 

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