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歴史語る「引き札」展 南越前・北前船主の館

北前船寄港地の問屋などの引き札を観賞する来場者ら=南越前町の北前船主の館・右近家で

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 南越前町河野の船主集落の北前船と取引があった全国の問屋などの引き札(宣伝用チラシ)の企画展「北前船寄港地を結ぶ船主集落『河野』に伝わる引き札」が、北前船主の館・右近家で開かれている。十二月十二日まで。

 四月の日本遺産認定を記念し、町と河野北前船研究会が主催。集落の庄屋も務めていた中村吉右衛門家に残されていた引き札を中心に、十七寄港地の計三十二点を展示している。引き札は江戸中期に始まったとされ、手彫りの版画で美術的に優れている。明治に入ると、さらに華やかな多色刷りになった。今回は鮮やかな引き札を選び、展示した。

 同研究会長の右近恵さんによると、多くの物が集まった大坂の引き札は、多様な業種の問屋があるのが特長で、ほかの寄港地は塩や酒などの特産品や積み荷の販売を委託した問屋の引き札が多い。北海道−大坂間を日本海や瀬戸内海を航海しながら、どのように北前船が売買してきたかも分かる。

 展示では三国、敦賀、小浜の県内寄港地関連の引き札のほか、河野の北前船が取引した記録なども見ることができる。

 右近さんは「全国の引き札が展示できるのは、船主集落ならではの企画展」と来場を呼び掛けている。同館の観覧料(小、中学生三百円、高校生以上五百円)で観覧できる。

 (山内道朗)

 

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