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礎石群など公開 越前市本庁舎の発掘調査説明会

本庁舎建設に伴う発掘調査で発見された長さ30メートルの石垣=越前市役所で

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 越前市役所本庁舎建設に伴う埋蔵文化財発掘調査の現地説明会が二十二日、同市府中一の市役所北側の現場で開かれた。江戸時代前期から中期の地層から南北に延びる長さ三〇メートルの石垣や、少なくとも建物が三つあった可能性を示す礎石群などが公開された。

 一帯は古い絵地図などから福井藩の筆頭家老で、府中領を治めた本多富正ら本多家の居館があったとみられる。試掘では、遺跡の層が上から江戸時代後期と、同前期から中期にかけての二層あることが分かっており、今回は地上から〇・七〜一・五メートル掘り下げた下層の部分を対象にした。

 市教委文化課によると、石垣は成型していない石を積み上げる野面(のづら)積みという工法による。高さは一〜三・五メートルで、後に追加されたとみられる張り出しもある。見つかっている分の石垣の規模は、県内では坂井市の丸岡城クラスという。一七一一(正徳元)年の絵地図には今回の石垣が描かれていない。

 石垣から西側には、三カ所で礎石群と東西に七メートル、南北に一五メートルの池跡と見られる遺構が見つかった。礎石が最多の三十六個見つかった最西端の礎石群は、最長で東西一二・六メートル、南北九・八メートルのL字形の建物だったとみられ、住宅としては大きく、役所としては小さいという。大火に見舞われたことを示す焦土も見つかっている。礎石群と石垣を本多家と関連付ける物は見つかっていない。

 調査は昨年八月に始まり、本庁舎が建てられる三千平方メートルを対象に実施。今月末まで調査し、八月からは本庁舎の建設に入る。市教委は遺物の整理や記録保存を進めながら、年代や建物の役割などを調べていく。

 (山内道朗)

 

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