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福井市の路面電車循環「3ルート可能」 県が調査結果

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 県は福井市中心部で路面電車を循環させる可能性についての調査結果を明らかにした。福井鉄道福武線「福井駅」を起点に、県道のお泉水通りとフェニックス通りを東西に結ぶ三ルートが可能と結論付け、事業費は少なくとも三十九億〜四十七億円と見込んだ。県は今後、まちづくりの検討材料にしていく。

 三日の県議会総務教育委員会で説明した。県交通まちづくり課によると、三ルートはいずれも反時計回りの単線運行を想定。途中に二、三駅を設けた。循環ルートにより、福井駅への乗り入れ本数を増やせる。

 さくら通り経由のルートAは、県国際交流会館や養浩館庭園などの文化施設へと向かう需要が見込める。松本通りのルートBと県福井合同庁舎前通りのルートCは、文化施設へのアクセスに加え、市が商業や医療・福祉などの都市機能を計画的に誘導するよう定めた区域内のため、多くの新規需要が期待できる。

 ただ、レールと電線、電停、信号設備を含む事業費は最短のルートAでも三十九億円に上る。ルートBは四十五億円、ルートCは四十七億円だった。用地補償費などは含まれず、実現には追加費用が生じる。

 道路などへの影響もある。現状の福鉄車両を前提にした場合、三ルートとも交差点の物件移転を伴い、うちA、Bは歩道幅員も減少する。加えてAはさくら通りの車線減少、Cは合庁前通りを一方通行にすることが必要になる。

 同課の猪嶋宏記課長は、現時点で整備について議論する段階ではないとした上で、高齢化や人口減少の進展に触れ「まちなか居住などを促すための交通基盤整備をどうすべきか、福井市と協議する際の基礎資料としたい」と述べた。委員からは「机上の空論」などと厳しい指摘が出た。

 循環鉄道の整備検討は、県が北陸新幹線など高速交通の開通に向けて策定した行動計画「アクション・プログラム」に盛り込まれている。調査期間は昨年十二月〜三月で、調査費二百九十七万円は全て国の交付金で賄った。

 (山本洋児)

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