トップ > 福井 > 5月17日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

漁業ブランド化に活路 美浜町、第1弾は寒ブリ

日向漁港で水揚げされた寒ブリ=美浜町で(同町提供)

写真

 美浜町は地元で水揚げされた水産物の販路拡大を目指してブランド化に乗り出す。第一弾として寒ブリを予定。漁が始まる十一月までに特許庁に商標登録を出願する。地元漁業関係者からは、美浜の魚の知名度向上や収入の安定による後継者確保を期待する声が上がっている。

 町漁業協同組合によると、同町沖の定置網漁で十一月〜翌年二月ごろに捕るブリは脂がよく乗っていて高品質。数年前からは背中にワイヤを刺して死後硬直を遅らせて鮮度を保つ「神経締め」を実施し、付加価値を高めている。

 一五年には町特産の野菜や魚を提供する居酒屋「熟成魚場(ぎょば)福井県美浜町」が東京都にオープン。同店や以前から同町で水揚げされた魚を出している都市圏の飲食店でも水産物が好評なことから、町は関東や関西、中京圏へ幅広い販路拡大を図りたい考えだ。

 美浜町の取り組みに、漁協の金谷邦代表(72)は「魚が有名になれば、美浜の漁業にも関心を持ってもらえるかもしれない」と話す。漁協によると、寒ブリ漁をする日向地区の定置網の乗組員は一九六〇年前後に百人以上いたが、昨年には二十五人にまで減少。中心は六十代で、後継者確保が急務だ。

 漁協は冬に行ってきた大規模な定置網漁を二〇一一年からは夏にもするようにして、一年を通した収入を安定させる対策を打ち出し、新たに七人の雇用につなげている。加えて今回のブランド化戦略による単価向上で、相乗効果を期待する。

 美浜町は寒ブリの商標登録への出願料などの関連事業費で、本年度一般会計当初予算に二百八十万円を計上。登録名は未定だが、品質や大きさなどで基準を設けた上で出願する。将来的にはサワラなど他の魚種も検討する。同町みはまブランド開拓課の丸木大助課長は「生産者の努力が認められるよう、美浜の産物の価値をPRしていきたい」と話している。

 (米田怜央)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索