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野生イノシシも豚コレラ陽性 岐阜、養豚場外で拡大恐れ

豚コレラの感染が確認された養豚場周辺で、夜通し続けられる通行車両の消毒作業=14日、岐阜市椿洞で(川柳晶寛撮影)

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 岐阜市内の養豚場の豚が家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した問題で、岐阜県は十四日、養豚場の北西約七キロの市内の水路で死んでいた野生イノシシ一頭を遺伝子検査したところ、豚コレラの陽性反応が出たと発表した。農林水産省がより精密な遺伝子検査を行い、確定させる。養豚場外で感染が拡大している恐れが強まり、農水省は死んだ野生イノシシを見つけた場合、豚コレラの検査をするよう全都道府県に通知した。

 一方、この養豚場で国内で初めて確認されたウイルスについて、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(茨城県つくば市)は同日、アジアや欧州でかつて検出されたタイプと明らかにした。近年では、韓国(二〇一六年)や中国(一五年)などで発生しているという。

 岐阜県によると、十三日午前十時ごろ、岐阜市打越の道路脇の水路で死んだイノシシを住民が見つけて通報。県中央家畜保健衛生所が遺伝子検査し、十四日朝までに陽性と判定した。

 イノシシは体長約一メートルのメスの成獣で外傷はない。発見場所は、問題の養豚場が、死んだ豚を混ぜたふんを搬入していたJAぎふ堆肥センターからも南東七キロの距離にある。県は両施設を中心とした半径十キロ圏内を調査区域としていた。

 発見場所の半径十キロ圏内には豚を飼育する農場が九カ所あり、岐阜県は立ち入り検査をして異常がないか確認している。さらに野生イノシシの死骸の有無を確かめるパトロールを全県に拡大。県内の全市町村や猟友会には、死んだイノシシの情報提供を要請した。

 農水省は同県に対し、狩猟などで捕獲された野生イノシシについても生死にかかわらず原則、豚コレラの検査をするよう通知した。

 県によると、同県富加町内で十四日、死んだイノシシが見つかったため、検査する。岐阜市によると、市内では八月、死んだ野生イノシシ六頭が見つかった。いずれも既に焼却され、豚コレラに感染していたかは確認できないという。豚コレラは豚とイノシシがかかり、人には感染しない。

 

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