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<出発進行> えちぜん鉄道(3)

アテンダントの秋田智香さん(左)。運転席からの景色に熱中する小学生とその祖父を見守る=福井県勝山市を走るえちぜん鉄道勝山永平寺線の車内で

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◆乗客に寄り添う笑顔

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 えちぜん鉄道福井発勝山行きの車内。アテンダント四年目の秋田智香さん(23)が「暑いので、体に気を付けてください」と乗客に声を掛けながら、窓のブラインドを下ろした。

 アテンダントの仕事は切符販売、案内放送、高齢者の乗降の手伝いなど。日中の時間帯に列車に乗る。計十二人でみな女性だ。

 運転士に運転に集中してもらい、安全を確保する狙い。前身の京福電鉄は二〇〇〇年と〇一年、列車同士の衝突事故を相次いで起こした。国に求められた安全対策への投資は困難として、経営から撤退。運行を現会社が引き継いだ〇三年、アテンダントは生まれた。

 秋田さんは沿線出身。高校卒業後は一時、旅館に勤めていた。就職活動中の高三の秋、車内でアテンダントに「面接頑張ってね」と励まされたことも、転職先に選んだ理由という。

 客に乗り継ぎのバスの時刻を問われ、答えた時など、役に立てると素直にうれしい。観光客の質問に備え、沿線の山や花の名は覚えた。話しかけられ、頼られる存在でありたいと願う。

 (文・梶山佑、写真・田中久雄)

 

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