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死者35人、心肺停止2人 北海道地震、不明3人

投光器に照らされる中、必死で捜索活動を続ける自衛隊員や消防隊員ら=8日午後8時6分、北海道厚真町吉野地区で(布藤哲矢撮影)

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 最大震度7を観測した北海道の地震で八日、大規模な土砂災害があった厚真(あつま)町で心肺停止状態の住民が相次いで見つかり、大半の死亡が確認された。札幌市でも新たに一人の死亡が確認され、北海道は同日夜、道内の死者は三十五人、心肺停止が二人、安否不明は厚真町の三人となったと発表した。発生から九日未明で生存率が大幅に下がるとされる七十二時間。道警や自衛隊は同町を夜通しの構えで捜索した。

 北海道電力によると、一時約二百九十五万戸に上った道内の停電は八日夜の時点で千戸以下に減少、99%超が復旧した。世耕弘成経済産業相は同日、週明けの節電目標を従来の一割から二割に引き上げる考えを示した。真弓明彦社長も記者会見で節電を求めた上で、計画停電も検討すると述べた。

 発生から初の週末を迎えた札幌市では電力復旧に伴い、百貨店などの商業施設が営業を再開したが、同市を中心に約四千人が避難し、厚真町などで断水が続いた。

 新千歳空港では八日朝、国際線の運航が再開した。前日に始まった国内線と合わせ、徐々に通常運航に近づく見通し。

 安倍晋三首相は八日の地震の関係閣僚会議で、被害状況を視察するため、九日に被災地を訪問すると表明した。

 北海道によると、厚真町北部の約十三キロ四方の山腹で多数の土砂崩れが発生し、吉野地区を中心とした約五キロ四方に集中。道警や自衛隊などは重機やシャベルを使い、土砂やがれきを取り除いた。捜索で発見された住民は心肺停止で、多くは土砂に埋もれていた。就寝中に土砂崩れに遭った人もいたとみられる。

 北海道によると、死者は厚真町で三十一人、札幌市、苫小牧市、むかわ町、新ひだか町で各一人。心肺停止の二人はいずれも厚真町。けが人は六百人超に上った。

 捜査関係者への取材で、新ひだか町での犠牲者は五十五歳の男性で、アパート二階の自宅で倒れ、死因は圧迫による窒息死。むかわ町の犠牲者は八十六歳の男性と判明した。

 人は建物の下敷きになったり、土砂に埋まったりして身動きがとれなくなると発生後七十二時間を境に脱水症状や低体温症などのリスクが高まるとされる。

 

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