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関空閉鎖、長期化必至 台風21号

タンカーが衝突し破損した関西空港連絡橋=5日、本社ヘリ「まなづる」から(木戸佑撮影)

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 台風21号の影響でタンカーが衝突して連絡橋が通行できず、利用客らが孤立した関西空港で五日、利用客らを空港外へ運ぶ高速船やバスの臨時輸送が行われた。関空の閉鎖は継続する見通しで、空港関係者によると、滑走路やターミナルビルの運用再開まで一週間程度かかる可能性があり、運航不能な状態がさらに長期化することも想定される。新たに五人の死亡が判明、各地での死者は十二人となった。

 運営する関西エアポートの西尾裕専務執行役員は同日夜の記者会見で、空港がある人工島全体で従業員を含めて推定最大八千人が取り残されたと明らかにした。台風21号の被害を「想定を超えた」とし、利用客への対応に問題があったと認め、謝罪した。

 同社は五日早朝から利用客の輸送を始め、午後九時現在で空港島内に残ったのは千人余りとなった。六日未明までに輸送を完了、百人は残るとみられる。運輸安全委員会は五日、船舶事故調査官三人を現地に向けて派遣。首相官邸では早期再開を目指し対策チームが設置された。

 警察や自治体への取材で、台風21号による死者は大阪府が八人。愛知県が二人、三重、滋賀各県が一人ずつとなった。総務省消防庁によると、五日午後一時半時点で、けが人は全国で約四百六十人。

 連絡橋には四日午後、大阪湾に停泊中だったタンカー宝運丸(二、五九一トン)が風に流され衝突。自動車用道路に亀裂が入るなどの被害が生じ通行不能となった。

 関空は台風21号の影響による高潮で四日に滑走路やターミナルビルが浸水、全面閉鎖となり一部が停電した。空港関係者によると、航空機を地上でけん引する車両や荷物を運搬する車両なども水に漬かり、滑走路などの運用が約一週間で可能になっても、同時に運航再開につながるかどうかは不透明としている。

 連絡橋の自動車用道路を管理する西日本高速道路は破損した橋桁の調査を始めた。補修に数カ月以上かかる可能性もあり、暫定的に損傷がなかった車線だけ使うことを検討する。鉄道部分の点検と補修を担当するJR西日本は再開のめどは全く立たないとしている。

 台風21号は四日午後、徳島県南部に上陸、北上した。

 

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