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中部空港、浸水前提に対策 同じ人工島、備蓄3日分

 愛知県常滑市の中部国際空港は、関西空港と同じく洋上を埋め立てた人工島。関西空港と同様、高潮や津波によって浸水したり、孤立したりする可能性がある。空港会社は浸水や孤立を前提に災害への備えに取り組んでいるが、関空では利用客への情報提供などの課題が浮かび上がっただけに、中部空港も対策の再点検を迫られそうだ。

 中部空港の滑走路は、海面から五メートルの高さにある。愛知県が公表している高潮浸水想定では、日本に上陸した過去最大級の室戸台風(一九三四年)と同規模の台風が伊勢湾台風(五九年)と同じルートを通る最悪の場合、空港島のほぼ全域で最大一〜二メートルの浸水が予想されている。地震による津波でも、空港島内の道路や旅客機の誘導路の一部などが一メートルの高さまで浸水すると試算されている。

 空港会社の担当者は「津波や高潮などで空港島は浸水するという想定で、人の命を守る対応をしている」と説明する。空港会社は島内で働く職員を対象に津波を想定した訓練を年一回実施。空港島が浸水した場合は建物の入り口に防水板を設置するなどし、早期復旧を目指すという。

 今回は、関西空港の連絡橋が通行止めになった。中部空港も関西と同じく空港島と対岸部をつなぐのは、自動車専用の連絡道路と名鉄の空港線のみで、大地震や強風の際にはいずれも通行止めになる。

 空港会社は空港島が孤立状態になった時に備え、六千五百人が三日分過ごせる食料と毛布を備蓄している。

 (小西数紀)

 

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