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孤立5000人、船とバスで輸送開始 関西空港

関西空港で一夜を過ごし、高速船で神戸空港に到着した人たち=5日午前8時50分

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 台風21号の影響でタンカーが衝突して連絡橋が通行できず約五千人が孤立した関西空港で、うち約三千人の利用客らを神戸空港へ輸送する高速船の臨時運航が五日早朝から始まった。午前八時すぎからは緊急車両として連絡橋を通行するバス輸送も開始。関空はなお滑走路が浸水しており同日は全便が欠航、六日も閉鎖が続く見通しで、一日約八万人が利用する拠点空港の復旧のめどは立っていない。台風21号では新たに四人の死亡が判明、死者は十一人となった。

 関空では五日、滑走路の浸水がなお広範囲に及び、海から漂着したとみられるごみも目立った。運輸安全委員会は同日、船舶事故調査官三人を現地に向けて派遣した。首相官邸では早期再開を目指し、国土交通省などの担当者を集めた対策チームが設置された。

 総務省消防庁によると、五日午前六時十五分時点で、けが人は二十一府県の約二百九十人。

 関西エアポートなどによると、高速船は関空と大阪湾を挟んだ神戸空港を結ぶ百十人乗りの定期船。三隻でピストン輸送し、バスは関空第一ターミナルから南海電鉄泉佐野駅を結んだ。

タンカーが衝突し、路面が盛り上がるなどの被害を受けた関西空港連絡橋=5日午前8時53分

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 連絡橋には四日午後、大阪湾に停泊中だったタンカー宝運丸(二、五九一トン)が風に流され衝突。自動車用道路に亀裂が入るなどの被害が生じ通行不能となった。タンカーは五日午前三時すぎ、タグボートにえい航され、連絡橋から約四百メートル離れた海上へと移動した。運輸安全委の調査官は第五管区海上保安本部(神戸)から情報収集し、状況に応じてタンカーの衝突状況や乗組員への聞き取り調査を行う方針。

 関空は台風21号の影響による高潮で四日に滑走路やターミナルビルが浸水、全面閉鎖となり一部が停電した。利用客は空港で一夜を過ごした。取り残されたのは約三千人の利用者と関空職員ら約二千人。

 JR西日本によると、山陽新幹線は始発から平常通り運転している。

◆関空は200便以上、中部も5便欠航

 台風21号の影響で、日航と全日空、関西空港を拠点とする格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは、五日に運航を予定していた国内線と国際線で計二百便以上の欠航を決めた。三万人超に影響が出た。関空発着の便が中心だが、機材繰りが間に合わなくなったために他の空港発着便でも欠航が出ている。

    ◇   ◇

 愛知県常滑市の中部国際空港では、五日も台風の影響による機材繰りなどで午前十時現在、国内線五便の欠航が決まった。四日に再開の見通しが立たない関空から目的地を変更して中部に降り立った便が二便あり、五日も関空から中部に到着地を変更する便が予想されるという。

 

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