トップ > 一面 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

一面

医学部78%で女子合格率低く 過去6年、最大1・67倍差

写真

 医学部医学科を置く全国八十一大学の78%に当たる六十三校で、過去六年間の入試での女子の合格率が男子を下回っていたことが四日、文部科学省の緊急調査の速報で判明した。最も顕著だった順天堂大では男子9・16%に対し女子5・50%で、一・六七倍の差があった。不正入試が発覚した東京医科大を除き、女子らを不利にする得点操作を行っていたとする回答はなかった。

 全国で見ると、男子11・25%、女子9・55%で、一・一八倍の差。男女別内訳の公表はこれまで大学側の判断に任され、全国規模で明らかになったのは初めて。医師養成の起点となる医学部入試で女子の合格率が多くの大学で低い実態が浮かんだ。ただ、年により合格率が男女で逆転する大学も多く、文科省は「追加調査で男女差の要因や不自然な点の有無を確認したい」としている。最終結果は十月にも公表する。

 調査は、東京医科大で女子や三浪以上の合格を抑制する得点操作が発覚したことを受け、文科省が八月、防衛医科大を除く八十一校に実施。二〇一三〜一八年の各入試の男女別や年齢別の受験者数や合格者数を尋ね集計した。

 調査によると、八十一校のうち合格率の男女差が最大だったのは順天堂大で、次いで一六年に医学部を開設した東北医科薬科大と、昭和大の一・五四倍となった。日本大(一・四九倍)、九州大(一・四三倍)が続き、男子が女子を上回ったのは計六十三校。東京医科大は男子6・79%、女子5・27%で、差は一・二九倍だった。

 弘前大で男子12・67%、女子16・93%となるなど、女子合格率の方が高い大学も十七校あった。東京女子医科大は女子のみの募集。男子合格率が高い大学は私立が多く、低い所は国立が目立った。

 男子合格率が高い大学からは「男子が得意な傾向のある数学や物理が難しい」「厳正な入試の結果」などの説明があった。年齢別では、十九歳の合格率が現役や二十歳以上より高い傾向があった。

 一方、防衛省によると、防衛医科大の男子合格率は5・28%、女子は3・60%で、一・四七倍の差があった。「得点調整などはない」としている。

 文科省の調査では一般入試や推薦入試などの形式は区別していない。同省の学校基本調査によると、医学部を除く理系や文系の学部では、志願者に占める入学者の割合は男女差がないか、女子の方が高い傾向という。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索