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名物PRに学生の力 東海・北陸7県18品

SNSに投稿するためにスマートフォンで料理を撮影する学生=愛知県豊橋市で

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 東海、北陸地方の「地域ブランド」として登録されている特産品や名物料理をアピールしようと、各地の大学生が知恵を絞っている。特許庁と中部経済産業局が仕掛ける「ブランド総選挙」の一環で、名物誕生の地を訪れて魅力や作り手の思いに触れ、会員制交流サイト(SNS)による情報発信を通して知名度アップと地域活性化を目指す。

 総選挙は東海、北陸地方では初めての開催。SNSを駆使する大学生の発信力と柔軟な発想に期待をかけ、ユニークなPR方法や新商品開発などビジネスプランを提案してもらうことで、販売促進や他地域からの誘客向上を図ろうと企画された。

 今回は、豊川いなり寿司(ずし)や、美濃和紙、若狭かれいなど七県の十八品のPRに、各県の国立大、私大に通う学生約五十人が三人一チームで挑んでおり、三日からSNSのインスタグラムに投稿が始まる。写真や動画を効果的に使い、高評価の目安となる「いいね!」の総獲得数を競う。

 併せて、学生の考案したビジネスプランの内容も審査対象。専門家が十品に絞り込んだ上で、十二月中旬に予定される最終審査で上位が決まる。

 八月中旬、名古屋大のチームが豊橋カレーうどんの取材で愛知県豊橋市を訪れた。とろろとご飯をわんの底に敷き、その上にカレーうどんを載せたご当地グルメ。豊橋市を中心に年間十万食ほどが提供される“逸品”を食べながら、「ボリューム感がすごい。それに、とろろがアクセントになって良い」と、スマートフォンで写真を撮ったり、取材内容を熱心にメモしたりして準備を進めた。

 豊橋カレーうどんをPRする「豊橋観光コンベンション協会」職員の西村なぎささん(44)は「テレビなどの露出は、起爆剤にはなっても活力の持続が難しい。今後さらに他地域へ広めていくために外からの意見はヒントになる」と学生を巻き込んだ企画を歓迎する。

 中部経済産業局知的財産室の担当者は「若い感性を持つ大学生と組むことで、各ブランドの新たな展開方法が見えるといい」と期待を寄せる。

 (酒井博章)

 <地域ブランド> 各地の特産品やサービスなどを商標で保護し、地域経済の活性化につなげたいと2006年から特許庁の呼びかけで登録が始まった。正式名は地域団体商標。松阪牛や一宮モーニングのように「地域名」と「商品(サービス)名」の組み合わせがブランド名になる。農協や商工会議所、NPO法人が登録可能。特許庁によると7月末現在、全国で631件が登録されている。

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