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米とカナダ合意至らず NAFTA、交渉は継続

 【ワシントン=白石亘】米国とカナダが進めていた北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は、トランプ政権が交渉期限としてきた八月三十一日も合意に至らず、協議を終えた。両国は今後も交渉を続けることで一致し、九月五日に閣僚級協議を再開する。

 米国は八月二十七日、メキシコと二国間で協定の見直しに合意したのを受け、二十八日からカナダと協議を続けてきた。ただカナダの乳製品の市場開放や、関税に関する紛争を解決する機関の廃止などを巡り、意見の隔たりが埋まらなかった。

 ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は「協議は建設的で、進展があった」との談話を発表。カナダのフリーランド外相は記者会見で「カナダの国益を反映した良い合意のみに署名する」と述べた。

 一方、トランプ大統領は三十一日、新しい貿易協定に署名する方針を米議会に通知した。メキシコの次期政権が十二月一日に発足する前の十一月末までの署名を目指しており、米国の国内ルールで議会の承認を得るには署名の九十日前に通知する必要があるためだ。既に合意済みのメキシコだけでなく、今後の合意を見越してカナダも含めて議会に通知し、三カ国での合意を目指す姿勢を示した。

 トランプ氏は三十日、米メディアに「最終的にカナダに選択の余地はない」と述べるなど、強気の姿勢を崩していない。カナダは輸出の75%が米国向けと依存度が高いためだ。ただカナダのトルドー首相も総選挙を来年に控え、安易に妥協できない国内事情を抱え、協議が難航する恐れもある。

 

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