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麻生派「参院選までに国民投票」 首相賛意、改憲へ「期限」

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 安倍晋三首相(自民党総裁)は二十七日、麻生派から、改憲の国民投票を来年夏の参院選までに実施するよう求める政策提言を受け取った。九月の総裁選に向けた提言で、賛意を示したという。二〇二〇年の新憲法施行という目標に向け、期限を区切って改憲手続きを進める姿勢を一層前面に出すことで、総裁選後に改憲の流れを加速させる狙いがある。

 提言は経済や外交・安全保障政策など十一項目。最後の項目で改憲について「一九年夏の参院選までに憲法改正の国民投票を実施する。そのための環境整備を全力で進める」よう促した。参院選の結果、改憲勢力が参院で三分の二を割り込めば改憲発議できなくなることを考慮した。

 同派顧問の甘利明・元経済再生担当相によると、首相は提言全般について「基本的に考え方は全く同じだ」と賛同した。自民党関係者によると、改憲の項目は提出直前に盛り込まれたという。首相の盟友の麻生太郎副総理兼財務相が率いる同派が、事前に首相側と擦り合わせた可能性がある。同派中堅は「首相の意を忖度(そんたく)したのだろう」と指摘する。

 首相は今月、次の国会への「改憲原案」提出を目指す考えを表明していた。首相が賛同した今回の提言は、国会で可決した「改憲案」の賛否を問う国民投票にも期限を設けるものだ。

 ただ、来年は四月三十日に天皇陛下の退位、五月一日に新天皇の即位が予定され、国論を二分する国民投票を行うにはふさわしくないとの意見は強い。公明党も拙速な改憲に慎重。現実として参院選前の国民投票は難しいとの見方がある。

 総裁選で首相と戦う石破茂元幹事長は二十七日の記者会見で「(改憲は)国民の深い理解が必要だ」と首相の姿勢を批判した。

 安倍首相は二十六日の講演で、改憲を訴えた上で「今まで以上に全ての人生を懸け努力を重ねる」と語った。

 (篠ケ瀬祐司)

 

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