トップ > 一面 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

一面

首相が3選出馬を正式表明 総裁選は石破氏と一騎打ちへ

自民党総裁選への立候補を表明する安倍首相=26日午後、鹿児島県垂水市で

写真

 安倍晋三首相(自民党総裁)は二十六日、視察先の鹿児島県垂水(たるみず)市で、党総裁選(九月七日告示、二十日投開票)に連続三選を目指して立候補することを正式に表明した。二〇一二年以来六年ぶりの選挙戦となる。既に立候補表明している石破茂元幹事長との一騎打ちの構図が固まった。首相が意欲を示す改憲が最大の争点となる。

 首相は同市で、記者団に「国民の負託に応えていくことは私の責任。あと三年、自民党総裁として、内閣総理大臣として日本のかじ取りを担う決意だ」と立候補を表明。来年の天皇陛下の退位と新天皇の即位や、二〇年の東京五輪・パラリンピックにも触れ「平成のその先の時代に向けて、新たな国造りを進める先頭に立つ決意だ」と語った。

 総裁選の争点に関し「どのような国造りをしていくか、骨太の議論をしたい」とも述べた。

 首相は今月十二日の講演で、自衛隊を憲法に明記する改憲原案を次の国会に提出する考えを表明。二十六日の立候補正式表明後に出席した党鹿児島県連会合では、改憲を訴えた上で「今まで以上に全ての人生を懸け、努力を重ねる」と強調した。石破氏は改憲に関し「スケジュールありきでやるべきものだとは考えていない」と反発している。

 石破氏は二十六日、滋賀県草津市で記者団に、総裁選に向け「議論をする場をできるだけ多くつくるのは、自民党が国家、国民に果たすべき責任だ」と語り、首相との討論会開催を求めた。

 総裁選は国会議員票四百五票と、党員・党友による地方票四百五票(計八百十票)を争う。

 首相は現時点で、国会議員票の七割超を固めた。一二年総裁選は地方票で石破氏に敗れたことから、今回は地方票獲得を最重要課題と位置づける。鹿児島での立候補表明も地方創生を重視する姿勢を示す狙いがある。自身を支持する党内五派閥の提言などを基に、近く総裁選公約をまとめる。

◆秋に改憲案 世論調査は反対多数

 共同通信社が二十五、二十六両日に実施した全国電話世論調査によると、秋の臨時国会に自民党改憲案を提出したいとする安倍晋三首相の意向に「反対」との回答は49・0%で、「賛成」の36・7%を上回った。拙速な改憲論議に抵抗感が強い世論が示された。九月の自民党総裁選で、誰が次期総裁になるのがふさわしいか問うと安倍首相が36・3%で、31・3%の石破茂元幹事長に先行した。野田聖子総務相は4・9%だった。自民党支持層に限ると首相支持は60・2%。24・0%の石破氏、3・0%の野田氏に大差をつけた。

 新総裁に期待する政策を二つまで聞いたところ、景気や雇用など経済政策が38・6%で最多だった。

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として国全体の時間を夏の間だけ早めるサマータイム制度の導入を巡っては反対が61・6%に達し、賛成の30・8%を大きく上回った。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を名護市辺野古へ移設する政府方針を支持しないとの回答は44・3%。支持は40・3%。

 憲法九条改正では、戦力不保持を定めた九条二項を維持して自衛隊を明記する首相の考えを支持するとしたのは40・0%。二項を削除して自衛隊を戦力として位置付ける考えは17・8%にとどまった。自衛隊を明記する改憲は不要との回答は30・9%だった。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索