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どまつり本祭始まる

にっぽんど真ん中祭りの本祭が始まり、熱中症対策で会場に表示された暑さ指数=25日午前、名古屋・栄の久屋大通公園で(川上智世撮影)

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 名古屋の夏の風物詩「第二十回にっぽんど真ん中祭り」(どまつり、中日新聞社共催)の本祭が二十五日午前、名古屋・栄の久屋大通公園などで始まった。二十六日まで、愛知県内二十二会場で、国内外二百十チームの踊り手が舞い踊る。

 久屋大通公園会場のメインステージは、犬山祭をテーマにした「●(じょう)」(愛知県犬山市)の演舞で幕を開けた。大津通ではパレード審査が始まり、最優秀の「どまつり大賞」を狙うチームなどが地元の民謡に乗せて力強い踊りを披露した。

 どまつり大賞を決めるファイナルコンテストは、二十六日夜に開かれる。

 ※●は笑に濁点

◆熱中症危険度モニター表示

会場に設置される暑さ指数の計測器=名古屋市中区のにっぽんど真ん中祭り文化財団で

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 各地で最高気温四〇度以上を記録するなど、猛暑に見舞われた今夏。名古屋・栄の久屋大通公園などで開催中のどまつりでは、熱中症の危険度を数値化した指数「WBGT(暑さ指数)」をリアルタイムで広報し、参加者に警戒を呼び掛けている。二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに向けて国もWBGTの活用を模索しており、どまつりの取り組みに注目している。

 二十五日午前十時すぎ、踊り手と観客の熱気であふれる久屋大通公園のメインステージの大型モニターに、汗を垂らしてほてった顔が映し出された。WBGTは28・8℃で「厳重警戒」レベル。会場の司会者は「適度に水分補給し、熱中症には十分ご注意ください」と観覧者らに呼び掛けた。

 どまつりでは今年、大規模なパレードが行われる大津通など会場周辺にWBGTの計測器十七台を設置。うち五台の測定結果を救急本部で集約し、大型モニターや演者の連絡網などで熱中症の危険度を知らせる。

 数値だけでは分かりにくいため、日本スポーツ協会が示す指針などを基に「ほぼ安全」から「危険」の五段階に区分。三段階目の「警戒」(WBGT25〜28℃)では、黄色の驚いた表情、特別な場合以外は運動を中止すべきだとされる「危険」(同31℃以上)は、汗だくで苦しそうな表情をモニターに映し出す。「危険」の場合も演舞は中断しないが、踊り手に給水を義務づけ、メディカルチェックなどの対策につなげる。

 WBGTの使用について環境省の担当者は「マラソン大会での使用実績はあるが、大規模な祭りのようなイベントでの使用は珍しい」と語る。東京五輪・パラリンピックを控え、同省は今回の熱中症対策の取り組みに関心を寄せる。

 どまつりでは〇三年の第五回などに熱中症による救急搬送者が相次いだことがあり、日よけシェードの設置や消防、医療関係者らとの連携など対策を進めてきた。それでも、演舞中の早着替えのため衣装を重ね着する二十代女性を中心に、熱中症患者は出てしまうという。にっぽんど真ん中祭り文化財団の担当者は「WBGTに注意して塩分や水分を取り、安全に祭りを楽しんで」と話している。

 (松野穂波)

 <WBGT(暑さ指数、 Wet Bulb Globe Temperature)> 人体と外気との熱のやりとりに着目した指標で、気温と湿度、日差しの強さの3要素から熱中症の危険度を数値化する。単位は気温と同じ「℃」で表される。環境省は昨年度から東京五輪の主要競技会場周辺でWBGTを測定し、大会の熱中症予防に生かすためデータを蓄積している。

 

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