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プラ原料、数十トン流出 関・津保川

津保川の氾濫で流出し、川沿いの木々に絡みついたポリエチレン樹脂=12日、岐阜県関市志津野で(川柳晶寛撮影)

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 記録的な大雨で氾濫した岐阜県関市の津保(つぼ)川に、プラスチック加工会社「東洋化学」(同市下之保)から数十トンに上るポリエチレン樹脂の資材が流出していたことが分かった。流出範囲は下流十〜十五キロに及び、回収には数カ月かかるとみられており、景観やアユ釣りなどへの影響が懸念されている。

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 同社によると、資材は幅二十〜百センチのテープ状で、プラスチックの原料として使われる。一個あたり直径三十〜四十センチ、重さ三十〜百キロのロール状に巻き、津保川から数メートル離れた屋外資材置き場に、数百個を積んで保管していた。置き場の周囲には高さ一・五メートルのフェンスが設置されていたが、八日未明の川の氾濫で破損。大量の資材が流出したとみられる。

 流出した資材はちぎれた状態で、広い範囲で岩や岸辺の茂みに引っかかったり、木に絡みついたりしている。長いもので数十メートルあり、住民から市などに苦情や問い合わせが相次いでいる。アユの友釣り漁区にも流出しており、津保川漁協事務局は「釣りの糸が、川中の資材に絡む可能性がある。釣り人が離れてしまうかもしれない」と心配する。

 同社は社員六十人で回収に当たっており、佐藤茂樹社長(61)は「地域の人に大変なご迷惑をおかけした。責任を持って全て集めたい」と話している。

 中濃県事務所環境課の担当者は「水に溶けず、短期的には環境への影響はないが、長期的には変質したり劣化する可能性もある」と指摘。今後、実態調査に乗り出す方針だ。

 津保川の氾濫では、約九百戸が浸水被害を受けた。

 

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