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北、南北閣僚会談「中止」 米韓訓練非難、米朝中止も示唆

 【北京=城内康伸】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は十六日、米国と韓国の空軍が十一日から始めた共同訓練「マックス・サンダー」を「軍事的挑発」と非難し、十六日に予定していた南北閣僚級会談を中止せざるを得なくなったと伝えた。北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)第一外務次官は、米国が一方的に核放棄を要求するなら、米朝首脳会談を「再考せざるを得ない」と中止も示唆。交渉の主導権を握るため揺さぶりをかける狙いとみられる。

 韓国統一省も十六日、北朝鮮から閣僚級会談の無期延期の通知があったと発表した。米国は、六月十二日に予定されている米朝首脳会談に向けて準備を続けるとしている。

 朝鮮中央通信は共同訓練について「(四月二十七日に南北首脳会談で署名した)板門店宣言に対する露骨な挑戦であり、良好に発展している朝鮮半島の流れに逆行する軍事的挑発だ」と非難した。「米国と南朝鮮(韓国)が、北南関係改善と朝米対話の局面が、今回の戦争演習の免罪符となると考えるならば、それより大きな誤算はない」と主張した。「米国と南朝鮮当局の今後の態度を鋭意注視する」とし、訓練の中止を暗に要求している。

 南北閣僚級会談の中止については「第一歩を踏み出した北南関係に難関と障害をつくり出した責任は全面的に南朝鮮当局にある」とし、韓国に譲歩を迫っている。

 北朝鮮はこのところ、米朝会談への積極的な姿勢を見せる一方、米国による北朝鮮国内における人権侵害などへの批判に対し、メディアを通じて反発。今回の措置も米朝会談を自国に有利な形で進めるための戦術の可能性が高い。

 <マックス・サンダー> 毎年、韓国で行われる米韓空軍による合同訓練の名称。今年は5月11日から25日まで実施している。米軍はステルス戦闘機F22などを投入し、両軍から100機余りが参加する。米国防総省は防衛目的であり、毎年行う通常訓練の一つだと強調している。

 (ソウル・時事)

 

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