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センター試験に58万2671人挑戦 福井や滋賀など交通混乱で遅れ

降りしきる雪の中、センター試験会場に向かう受験生=13日午前、福井市の福井大文京キャンパスで(蓮覚寺宏絵撮影)

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 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が十三日、全国の六百九十五会場で始まった。日程は十四日までで、志願者数は前年度より六千七百四人増の五十八万二千六百七十一人。新潟市や福井市では大雪の影響で試験開始が遅れた会場もあった。大学・短大は八百四十八校が参加し、うち大学は過去最多の六百九十七校に上る。参加大学の内訳は国立が八十二校、公立八十九校、私立五百二十六校。短大は百五十一校が利用する。

 強い冬型の気圧配置の影響で、日本海側では大雪となった地域もあった。新潟市の新潟大と日本歯科大の二会場では、積雪で交通機関に乱れが生じたため、試験全体の開始時刻を一時間繰り下げた。福井市の福井大や福井工業大では、雪などによる交通機関の遅れで、それぞれ数人程度を時間をずらして受験させた。

 横浜国立大や滋賀大など横浜市や滋賀県の計五会場の一部試験室でも、電車の遅延により三十分から一時間の繰り下げがあった。

 初日は地理歴史と公民、国語、外国語で、英語はリスニング試験もある。

 受験生のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は千七百二十八人増の四十七万三千五百七十人で81・3%を占めた。一方、既卒者も四千八百三十人増の十万三千九百四十八人(17・8%)で四年ぶりに十万人を超えた。文部科学省は定員超過した私大への対応を厳しくしており、昨年の入試で有力私大が合格者を絞った影響もあるとみられている。高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者らは0・9%。

 得点調整は、地理歴史と公民、理科の一部科目間で平均点に二十点以上の差があった場合に行うが、受験者数が一万人未満の科目は対象外となる。平均点の中間発表は十七日、最終発表は二月一日の予定。

 愛知、岐阜、三重の東海三県の志願者数は前年より六十二人少ない五万六千七百六人。愛知は東京に次いで全国二番目に多い四万五百人(前年比百九十七人増)、岐阜は八千七百五十四人(同七十八人減)、三重は七千四百五十二人(同百八十一人減)だった。

 三県の受験者のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は、四万八千百二十三人で84・9%を占めた。

◆「集大成」「医師に」

 中部地方でも厳しい寒さの中、受験生たちが夢への関門に挑んだ。

 名古屋市千種区の名古屋大では高校や予備校関係者が手作りの神棚を設置したり、メッセージ付きの菓子を手渡したりして受験生の背中を押した。

 大学で考古学を学びたいという名城大付属高三年の神田桃子さん(18)は「昨夜は頭の中で年号の語呂合わせが回ってなかなか寝付けなかった。後悔しないよう力を出し切りたい」。午前五時半起きで電車の中で最後の勉強をした西春高三年の池崎楽人さん(18)は「この一年、いろいろなことを我慢してきた。三年間の集大成。頑張ってきたことを吐き出したい」と語った。

 一面の雪化粧となった岐阜市の岐阜大では、道路の混雑を警戒して、マスク姿の受験生たちが早朝から続々と校門をくぐった。

 美濃加茂高三年の渡辺有希さん(18)は午前六時前に到着し、車の中で開門を待った。「周りは指定校推薦などで進学が決まり、クラスでセンター試験を受けるのは自分だけ。不安もあるけど、今までやってきたことはうそをつかないと信じて力を出し切る」。同級生や教員らと校歌を合唱し、奮起を誓った。

 津市の三重大では、校門前で高校や予備校の関係者らが「頑張れ」と激励。三重県伊勢市の高田高三年、杉谷直紀さん(18)は受験用具と、「医師になりたい」という夢を持って会場入りした。東日本大震災の報道で見た被災者を治療する医師の姿が忘れられないといい「病気やけがで苦しむ人を救いたいと思い、勉強を頑張ってきた。これまでの努力が無駄にならないようにしたい」と語った。

 福井県内では雪のため鉄道やバスのダイヤが乱れ、受験生にも影響が出た。鉄道が区間運休し、代行バスを乗り継いで会場の福井大文京キャンパス(福井市)にたどり着いた鯖江市の武生東高三年、笠嶋一志さん(18)は「雪が心配で予定より三十分ほど早く家を出た。バスを待つのは寒かったが、第一志望に合格できるよう頑張りたい」と話した。同会場では午前九時半の試験開始後に到着する受験生の姿も見られた。

 

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