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カーナビ盗、愛知突出 地元窃盗団、対策突破か

愛知県内でカーナビ盗被害にあった車両。窃盗犯は短時間で配線などを外し、持ち去ることが多い=愛知県警提供

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 メーカーなどの対策が強化され、ここ数年は全国的に激減していたカーナビゲーション(カーナビ)の盗難被害が、愛知県で再び顕著な増加を見せている。今年(九月末現在)は同県内の被害件数だけで、全国の半数近くを占める事態に。愛知県警は、地元で暗躍する犯罪グループが、対策を破る何らかの手段を用いて盗品を流通させている可能性があるとみて、警戒を強めている。

 県警によると、愛知県内の今年のカーナビ盗の被害は、九月末時点で二百六十件。既に昨年一年分(百四十件)の約一・九倍に達した。全国(五百五十五件)の約47%を占め、同県の被害の突出ぶりが際立つ。

 かつて多発したカーナビ盗をめぐっては、トヨタ自動車が二〇〇七年からパスワード設定機能を設けるなど、各メーカーが相次いで対策を強化。近年の機器の多くは、いったん車体から取り外すと、パスワードを入力しなければ再起動できない仕様となっている。

 また、トヨタ自動車などは一三年から、系列ディーラーにカーナビが持ち込まれた場合、警察の盗品情報と照会する仕組みを運用している。

 盗んでも、使用や転売がしにくくなったことで、被害は激減。〇七年には全国で二万一千三百九件に上っていたが、一六年は約96%減の八百三十三件に抑え込んだ。

 愛知県内でも〇七年の四千八百五十五件から、一六年は約97%減の百四十件となったが、今年は増加に転じている。七月下旬には豊田市とみよし市で、一晩のうちに民家の車庫や月決め駐車場に止めた乗用車十数台からカーナビが盗まれる被害があった。

 県警は、被害増加の背景に、窃盗グループが、何らかの方法でパスワードのロックを解除している疑いがあるとみて捜査。盗品照会の仕組みをかいくぐり、組織的に流通させている可能性があるとにらむ。

 手口が広がれば今後、県内外に被害が拡大する恐れがある。愛知県警の担当者は「犯人に盗みにくいと思わせることが重要だ」と指摘。車を夜間は明るい駐車場に置いたり、ハンドルやタイヤを固定する器具を装着したりといった自衛策を呼び掛けている。

 (中尾吟)

 

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