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金華山でイノシシ分布調査 岐阜市と岐阜大

(左)イノシシの生息調査用に設置された自動撮影カメラ (右)昨年6月に撮影されたイノシシの親子=いずれも岐阜市の金華山で(池田助教提供)

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 岐阜市と岐阜大は、市中心部にある金華山で、イノシシの生息数と分布の調査を始めた。ふもとの民家の庭にも出没し、観光客への危害も懸念されるためだ。自動撮影カメラを使い、時間や季節ごとの分布状況を調査。効率的な捕獲などにつなげる。

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 一定区域内で、イノシシの生息数と分布の実態を調査するのは全国で初めて。

 金華山は山頂に岐阜城がある。岐阜のシンボルとされる観光地で、年間二十万人以上が訪れる。

 市によると、金華山一帯でのイノシシの捕獲数は二〇一六年度は七十九頭。五年前の三・五倍になった。

 人への危害の恐れがあるため市は一五年秋、被害を未然に防ごうと、岐阜大や警察、猟友会などと協議会をつくった。自動撮影カメラを使った調査でシカの分布を研究している岐阜大応用生物科学部の池田敬・特任助教(31)が今年七月、協議会に参加。同じ手法で金華山のイノシシを調べることになった。

 池田助教によると、イノシシはシカなどと異なり、人への警戒心が強い。直接の観察が難しく、生態データが少ない。分布を把握する方法も確立されておらず、これまでは捕獲数から生息数を推定していた。

 調査は、動物の熱をセンサーで感知して自動撮影するカメラを使う。撮影範囲と一日に撮影されたイノシシの頭数、イノシシの移動距離などから一平方キロあたりの生息密度を算出し、調査地域全体の生息数を割り出す。季節や時刻なども記録されるため、それに応じた変動も分かるという。

 池田助教らは八月中旬、金華山全域に計二十台のカメラを設置し、調査を始めた。三年ほど調査するが、来年三月、中間結果をまとめる。カメラは一台約三万円。市と国が半分ずつ負担した。

 (北村希)

 

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