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御嶽、亡き人へ祈り 27日、噴火から3年

噴火から3年を迎える御嶽山の山頂付近。御嶽神社奥社(上)の建物はすでに撤去され、御嶽頂上山荘(中央)は取り壊しが進む。手前は御嶽剣ケ峰山荘=26日午前10時59分、長野・岐阜県境で、本社ヘリ「あさづる」から(田中久雄撮影)

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 死者五十八人、行方不明者五人を出した二〇一四年の御嶽山(三、〇六七メートル、長野、岐阜県境)の噴火は、二十七日で発生から三年を迎える。遺族や行方不明者の家族でつくる「山びこの会」が二十六日午後、長野県王滝村の七合目登山口で慰霊祭を開き、失われた命に哀悼の祈りをささげた。

 青空の下、二十六日の御嶽山は、かすかな噴煙を上げていた。慰霊祭には遺族や不明者の家族ら十九人が参加。山頂に向かって犠牲者の名前を順に呼び「会いに来たよ」「みんなに支えられて生きてるよ」と思いを叫んだ。追悼のシャボン玉を飛ばし、亡き人に思いを寄せた。

 二十七日には御嶽山を一望する王滝村の松原スポーツ公園で、慰霊碑の除幕式に続いて追悼式が開かれる。噴火した午前十一時五十二分、黙とうをささげる。

 噴火の際は、絶好の登山日和で多くの登山者が山頂付近におり、巻き込まれた。その年の捜索で五十七人、翌年に一人の遺体が見つかったが、行方不明者五人を残して捜索が打ち切られ、山びこの会が小型無人機(ドローン)を使った自主捜索を二回実施した。

 火山活動は静穏化し、気象庁は八月、噴火警戒レベルを最も低い1(活火山であることに留意)に引き下げた。火口から半径一キロは登山道や山小屋の荒廃が進んで立ち入り規制が続き、三年たっても遺族が家族の亡くなった場所を訪れることはかなっていない。

 

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