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ガガさんと同じ「線維筋痛症」 一宮の闘病男性が歌自作

線維筋痛症と闘いながらパソコンで作曲し、ライブ活動を続けている末守美成都さん=愛知県一宮市のシビックテラスで(小嶋明彦撮影)

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 米国の人気女性歌手レディー・ガガさん(31)が「線維筋痛症」に苦しんでいることを告白した。同じ病気と闘いながら音楽活動を続ける愛知県一宮市の末守美成都(すえもりみなと)さん(20)はガガさんの前向きな姿勢に共感し、自身の闘病体験を基に「仲間」と心を通わせて生きる希望を歌う曲を作った。十八日に同市で開くライブで披露する。

 針が刺さるように鋭く、焼けるような激痛が全身を襲う。体は鉛が載っているように重く、筋肉はこわばっている。「寝ていても痛みで目が覚める」。疲労が抜けず、一日の大半を横になって過ごす。痛みに加えて聴覚過敏があり、外出時は雑音を消す機械と、体を支えるつえが必要だ。

 小学四年のころ、体に異変が現れた。慢性的な頭痛や肩こりに悩まされるようになり、痛みが出てきた。だが、病院では「心の問題」とだけ指摘された。

 中学になると痛みは広がり、学校も休みがちに。病気をうまく説明できず、同級生に仮病扱いされた。小児科などに通い、漢方薬の治療やカウンセリングを受けた。「痛みだけでなく、痛みを理解してもらえないことがつらかった」

 高校二年で線維筋痛症を知り「自分の症状と同じ」と確信。専門医がいる病院で、ようやく診断された。

 音楽が好きで、診断後に歌作りを始めた。痛みで楽器を弾くのが難しく、主にパソコンで作曲。大好きな故・坂本九さんへの思いなどを歌に込め、慰問先の高齢者施設や駅ビルで、体調が良い時にライブを開く。

 今年に入り、闘病体験をつづった曲「pain(痛み)〜闘い〜」を作った。ただ歌詞には「悪魔」「暗闘」などの言葉が並び、ライブでも関心は低かった。書き直そうと考えていた時、ガガさんの告白を知った。同病者の会員制交流サイト(SNS)で話題になり、その中にあった「仲間ですから」の言葉に着想を得て、歌を一気に書き上げた。

 「目には見えなくて ひどいこと言われても おんなじように闘う人が いるってことを忘れないでね」

 題は「pain〜一人じゃない〜」。仲間をイメージし生まれた軽快なポップス調のメロディーに、病気のつらさだけでなく、希望を盛り込んだ歌詞を重ねた。

 「世界的歌手の発信で、病気を知ってもらう一歩になる」と末守さん。夢は「心にしみる歌い手」になること。十八日のライブは午後二時から、尾張一宮駅前ビルのシビックテラスで開く。

 (秦野ひなた)

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