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海自、日本海で米イージス艦に給油 安保法新任務で

2004年3月、アラビア海で海上自衛隊の補給艦から洋上給油を受ける米国のイージス艦=共同

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 海上自衛隊の補給艦が安全保障関連法に基づき、日本海で北朝鮮による弾道ミサイル発射の警戒監視任務に当たる米海軍のイージス艦に対し、燃料を補給していることが政府関係者への取材で分かった。ミサイル防衛に当たる米軍への燃料補給は、安保法に基づく新任務。同法の新任務の実施が明らかになるのは、五月の「米艦防護」に続き二例目。

 政府関係者によると、相次ぐ弾道ミサイル発射に備え、米イージス艦は海自とともに二十四時間態勢で警戒監視に当たっている。海自の補給艦から米艦への洋上給油は、米軍の要請に基づき、四月以降に複数回行っているという。

 二〇一五年に安保法の一つとして改正される前の自衛隊法では、燃料などの物品を米軍に提供できるケースについて、共同訓練や災害派遣などの際に限っていたが、改正後はミサイル防衛や海賊対処にも拡大。今回の燃料の補給は、政府がこれに該当すると判断したとみられる。

 海自は〇一年の米中枢同時テロをきっかけに制定されたテロ対策特別措置法に基づき、同年から一〇年まで補給艦をインド洋に派遣。米艦艇などに対し、燃料を補給している。

◆菅官房長官、事実確認を避ける

 菅義偉官房長官は十四日の記者会見で、海上自衛隊補給艦による米イージス艦への安全保障関連法に基づく洋上給油に関し「自衛隊や米軍の運用の詳細が明らかになるのでコメントできない」と述べ、事実関係の確認を避けた。

 菅氏は「自衛隊とともに活動を実施している米軍に対し、物品や役務の提供は可能となった。これに従って自衛隊がそのような活動を行っている」と説明したが、具体的内容や時期は明らかにしなかった。

 <安保法の新任務> 安全保障関連法により、歴代政権が禁じていた集団的自衛権の行使が可能になるなど、自衛隊の任務が大幅に拡大。国連平和維持活動(PKO)で駆け付け警護や宿営地の共同防衛が可能になったほか、「日本の防衛に資する活動」をしている他国軍の艦船などを守る武器等防護もできるようになった。自衛隊法の改正により、弾道ミサイル発射を警戒中の米軍艦艇への給油など支援内容を拡充。これらを実施可能にする改定日米物品役務相互提供協定(ACSA)が4月25日に発効した。

 

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