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臍帯血、無届け移植で逮捕 容疑の医師ら6人

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を国に無届けで移植したとして、愛媛など四府県警の合同捜査本部は二十七日、再生医療安全性確保法違反の疑いで、「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長の医師首藤紳介容疑者(40)=東京都品川区上大崎三=や、臍帯血販売会社「ビー・ビー」(茨城県つくば市)社長篠崎庸雄容疑者(52)=同市研究学園五=ら計六人を逮捕した。同法違反容疑での立件は初めて。

 捜査本部によると、ビー・ビーは、経営破綻した民間バンクから臍帯血を譲り受けるなどし、二〇一〇年四月以降、三百数十人分を販売。業者などを通じ複数の医療施設が購入し、移植を受けた患者は約三十都道府県に上る。

 安全性が不透明な臍帯血が使われた可能性があり、業者だけでなく医師が逮捕された事件は、近年、期待が高まっていた再生医療の信頼性に一石を投じそうだ。

 他に逮捕されたのは京都市の「京都健康クリニック」経営者坪秀祐容疑者(60)や、福岡市の臍帯血卸売会社「レクラン」(閉鎖)元社長井上美奈子容疑者(59)、元社員で息子の小谷治貴容疑者(36)、ビー・ビー元社員で篠崎容疑者の妻の信子容疑者(50)。業者らも無届けの移植を認識していたという。

 坪容疑者以外の五人の逮捕容疑は、昨年七月ごろ〜今年四月ごろ、首藤クリニックで患者四人に無届けで移植したとされる。篠崎、坪両容疑者ら三人は昨年二月〜今年四月ごろ、別の医師らと共謀し、大阪市の医療施設などで計三人に移植した疑いがある。

 捜査本部は六人の認否を明らかにしていない。別の医師らは悪質性などを検討した結果、任意で捜査している。

 患者七人は未成年者と四十〜七十代で、六道府県の六人と中国人一人。がん治療や美容目的の移植で、費用は一回当たり三百万〜四百万円。

 ビー・ビーはその三〜五割程度の額で臍帯血を販売しており、捜査本部は首藤クリニックなどが得た利益も調べる。

 

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