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米に合弁工場、21年稼働へ トヨタ・マツダ資本提携

資本提携についての記者会見で、握手するトヨタ自動車の豊田章男社長(左)とマツダの小飼雅道社長=4日午後、東京都中央区で

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 トヨタ自動車とマツダは四日、資本提携を結んだと発表した。トヨタがマツダに5・05%を出資し、マツダもトヨタ株0・25%を取得する。トヨタが自動車メーカーと株式を持ち合うのは異例で、関係強化を進める。電気自動車(EV)技術の開発を共同で進めるほか、米国で合弁工場を建設して二〇二一年の稼働を目指す。

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 東京都内で記者会見したトヨタの豊田章男社長は「自動車業界は海図なき、前例のない戦いが始まっている。自主独立性を尊重し、切磋琢磨(せっさたくま)しながら持続的な協業関係を構築したい」と強調。マツダの小飼雅道社長は「『負け嫌い』同士が集まり、相互に刺激を与えながらリーダーを育て、イノベーション(技術革新)をリードしたい」と語った。

 世界的な環境規制の強化で自動車業界はEV開発を加速させており、自動運転などの先進技術の開発も急ピッチで進む。異業種を含めた世界市場での競争に生き残るには、相互出資を通じた中長期の関係強化が欠かせないと判断した。

 マツダによる総額五百億円の第三者割当増資をトヨタが引き受け、トヨタはマツダの第二位の大株主になる見通し。マツダはトヨタの自己株式の処分を引き受け、同額程度でトヨタ株を取得する。株式取得日は十月二日。

 EVでは基本骨格などの共同開発を急ぐ。豊田氏は「軽自動車から乗用車、スポーツタイプ多目的車(SUV)、小型トラックまでEVの技術開発を進めたい」と語った。

 米国では折半出資で乗用車の生産合弁会社を設立する。十六億ドル(約千七百六十億円)前後を投じ新工場を建設する。生産能力は三十万台規模で、四千人程度を雇用する計画。トヨタはカローラを生産し、メキシコで建設中の新工場で生産する車種をカローラからピックアップ(荷台付き)トラック「タコマ」に変える。マツダはSUVを生産する。

 豊田氏は米国に合弁工場を新設する意義を問われ、「トランプ大統領の発言は関係なく、北米での最適な生産体制を見直した結果だ。ある時期が来れば、EVの生産を検討する可能性もある」と述べた。

 両社は、インターネットに常時つながる「コネクテッドカー」や先進安全技術でも協業する。

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 <トヨタ自動車> 愛知県豊田市に本社を置く世界最大規模の自動車メーカー。ダイハツ工業や日野自動車をグループに持つ。ハイブリッド車(HV)など環境技術に強みがあり、2017年3月期連結決算の売上高は27兆5971億円、純利益は1兆8311億円。グループの世界販売台数は1025万台と世界2位。連結従業員は約35万人。

 <マツダ> 広島県を拠点とする自動車大手。世界で初めてロータリーエンジンを量産化するなど、エンジン技術に定評がある。石油危機後、米フォード・モーター傘下に入ったが、2015年に資本関係を完全に解消。17年3月期連結決算の売上高は3兆2143億円、純利益は937億円。世界販売台数は155万台。連結従業員数は約5万人。

 

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