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北、プルトニウム増産か 寧辺で昨秋から2回

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 【ワシントン=石川智規】米ジョンズ・ホプキンズ大高等国際問題研究大学院の北朝鮮分析サイト「38ノース」は十四日、北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の再処理施設で昨年秋から、使用済み核燃料の再処理を少なくとも二回行い、核兵器に転用可能なプルトニウムを増産した可能性があると公表した。

 同サイトは「プルトニウムの貯蔵が増せば、核兵器の保有量が増えることにつながる」と分析している。

 寧辺の再処理施設の熱分布画像を同サイトが解析した。それによると、昨年九〜十月に施設の温度が上昇。その後いったん低下し、今年三〜六月に再び上昇したことが確認された。同サイトは「プルトニウム増産を行ったことを示唆している」と指摘した。

 また、ウラン濃縮施設でも温度の上昇が確認されたが、核兵器に使うための高濃縮ウランを生産したのか、施設の補修作業を行ったのか判別はできなかったという。

 今年一月に発足したトランプ米政権は、北朝鮮の核兵器廃絶を外交の最優先課題に掲げ、圧力を強めている。だが同サイトの分析が正しければ、北朝鮮は政権発足以降もプルトニウム増産に取り組んでいたことになる。米政府の今後の北朝鮮政策に、影響を与える可能性もある。

 米シンクタンク、科学国際安全保障研究所が四月に公表した報告では、北朝鮮は分離プルトニウム三十三キロ、核兵器十三〜三十発を保有していると指摘した。

◆首脳会談呼び掛けの文大統領演説を非難

 【北京=共同】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は十五日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談を呼び掛けた韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領のドイツ・ベルリンでの演説について「朝鮮半島の平和と北南関係改善に役立つどころか、障害だけ増やす寝言のような詭弁(きべん)だ」と非難する論評を掲載した。北朝鮮が演説に反応を示したのは初めて。

 論評は、文氏が対話を呼び掛けながら核・ミサイル開発を批判し制裁の必要性を認めていることに「言行不一致だ」と反発。南北関係改善を目指す文政権は難しい対応を迫られそうだ。

 論評は、北朝鮮の体制を崩壊させようとする米国に対抗するため核抑止力を持たざるを得なかったとの従来の主張を繰り返し、北朝鮮の核放棄を求める前に「米国の不当な核による威嚇を終わらせるよう勇気を持って主張すべきだ」と文氏に要求した。

 

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