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石原氏「副知事に一任」 豊洲百条委

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 豊洲市場への移転問題を検証する東京都議会の調査特別委員会(百条委員会)は二十日、市場移転を決定した当時の知事だった石原慎太郎氏を証人喚問した。石原氏は「移転を決裁した責任は認める」としつつ、東京ガスとの用地売買交渉は「浜渦(はまうず)(武生元副知事)に一任していた」と従来の説明を繰り返し、ガス工場跡地を選んだ妥当性や水面下で行われたとされる交渉経緯は解明されなかった。

 石原氏は「科学者が豊洲は安全と言うのに、なぜ移転しないのか。不作為の責任が問われるべきだ」と改めて小池百合子知事を批判。自身が知事時代に、豊洲市場の地下水は、飲み水の環境基準以下にする方針が決まったことを認め、「ハードルが高すぎたかもしれない」と述べた。小池知事には「基準にとらわれず、都民のことを第一に考えて移転すべきだ」と注文を付けた。

 これに対し、都庁で取材に応じた小池知事は「(地下水対策は)安心確保の措置として石原都政から決まっていた。途中で打ち切れないから移転を延期した。私が新たにハードルを上げたということではない」と反論した。

 石原氏は築地市場の移転先選定について「都庁全体の流れで、豊洲に移転することが決定した。逆らいようもなかった。ピラミッドの頂点にいる人間として、土壌の安全対策ができると確認した上で裁可した」と主張。東ガスと交わされた土壌汚染対策や費用分担の合意は「報告を受けた記憶がない」とした。

 「重要なのは土壌汚染で、地下水はそれほど重要な案件ではなかった」と振り返り、「問題があれば、ろ過して海に捨てればいい。床掃除や魚を洗うのに使うわけではなく、何の害があるのか」と持論を展開した。

 百条委は四月四日に東ガスとの交渉に関わった元都幹部三人を喚問する予定。

 

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