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水面下交渉は「東ガス提案」 豊洲百条委で浜渦元副知事

 豊洲市場への移転問題を検証する東京都議会の調査特別委員会(百条委員会)は十九日、用地買収の交渉役だった浜渦武生(はまうずたけお)元副知事(69)を証人喚問した。浜渦氏は、豊洲の地権者だった東京ガスとの間で「水面下交渉」があったとされる経緯について「『水面下』という言葉は東ガスから提案があった」と説明。「(株主対策などのため)個別に事務折衝しようという趣旨で、悪い言葉ではない」と主張し、密約などの存在は否定した。

 用地選定や交渉を巡る多くの疑問は解消されず、百条委は二十日の石原慎太郎元知事の証人喚問でヤマ場を迎える。

 浜渦氏は石原氏の側近で、二〇〇〇〜〇五年に副知事を務めた。都の交渉記録によると、〇〇年十月、東ガスに「水面下でやりましょう」と打診したとされる。

 浜渦氏は喚問で、東ガスから「豊洲の整備開発計画を進め、株主らにも話していたのに、都が突然、市場を造るから協力しろと言っても、もたない」と水面下の交渉を打診されたと説明。「交渉は先方の意向を忖度(そんたく)しないとうまくいかない。私は『水面下、結構です』と申し上げた」と話した。

 東ガスは当初、工場跡地は市場用地には適さないと難色を示していたが、浜渦氏が交渉を担当してから進展し、〇一年七月に基本合意に至った。

 浜渦氏は、土壌汚染があるのは承知していたとし「きれいにするのは東ガスの責任。しなければ都は買わないと伝えていた」と強調。土壌汚染対策費は用地売買後も含めて約八百六十億円まで膨らみ、大半を都が負担することになったが、浜渦氏は「基本合意後に担当を外れ、その後の(土壌汚染対策や費用分担の)交渉は一切、携わっていない。(担当者が)勝手なことをしてくれた」と語った。

 工場跡地を移転先に選んだ合理性を問われ「市場を豊洲に移すから、用地交渉をしろと言われた。どこが良いとか悪いとかの判断は私にはなかった」と述べた。

 

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