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船村徹さん死去 「王将」「矢切の渡し」作曲家

船村徹さん

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 「王将」「矢切の渡し」などのヒット曲で知られる作曲家で文化勲章受章者の船村徹(ふなむら・とおる、本名福田博郎=ふくだ・ひろお)さんが十六日午後零時三十五分、心不全のため神奈川県藤沢市の病院で死去した。八十四歳。栃木県出身。葬儀・告別式は二十三日午前十一時から東京都文京区大塚五の四〇の一、護国寺で。喪主は作曲家の長男蔦将包(つた・まさかね)さん。

 東洋音楽学校(現東京音大)に進学しピアノと作曲を学んだ。ギターの流しなどをしながら曲を作り作曲家デビュー。一九五五年に出した春日八郎さんの「別れの一本杉」が大ヒットした。

 以後、村田英雄さんの「王将」や島倉千代子さんの「東京だョおっ母さん」などヒットを連発。美空ひばりさんには「哀愁波止場」「みだれ髪」などを提供した。

 北島三郎さんの「風雪ながれ旅」や鳥羽一郎さんの「兄弟船」など、作詞家星野哲郎さんとのコンビは高く評価された。八三年に細川たかしさんの「矢切の渡し」、九一年には北島さんの「北の大地」が日本レコード大賞を受賞した。

 半世紀を超す作曲家生活で五千曲以上を手掛けた。日本人の繊細な情緒を刺激する哀愁あふれるメロディーで、聴く人を魅了した。自らギターの弾き語りなどで全国を回る「演歌巡礼」公演で歌の原点を追求。刑務所を慰問する慈善活動にも取り組んだ。

 日本作曲家協会会長、日本音楽著作権協会(JASRAC)会長などを歴任した。九五年紫綬褒章、二〇〇八年文化功労者。一六年文化勲章。横綱審議委員会委員も務めた。

 船村さんは二〇一二年八月から十月まで、本紙「この道」を執筆した。

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