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トヨタ創業工場の保存決定 研修などに活用

現地保存されることが決まった元試作工場=昨年3月、愛知県刈谷市で(宮本隆彦撮影)

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 トヨタ自動車の創業時に最初の試作車が造られた愛知県刈谷市の元工場建屋が現地で保存されることが決まった。老朽化と耐震強度の不足で取り壊される予定だったが、「創業の心を伝える場」としてトヨタグループの新人研修などに活用される。

 木造平屋の二棟(計約二千平方メートル)で、トヨタ系の愛知製鋼刈谷工場内にある。一九三四(昭和九)年三月、トヨタの前身である「豊田自動織機製作所自動車部」の試作工場として建てられた。トヨタ創業者の豊田喜一郎らが三五年五月、第一号車「A1型試作乗用車」を造った。

 古びた木のはりや窓はトヨタ車が産声を上げた当時の様子をそのまま伝えており、車づくりに注ぎ込まれた情熱を記憶する場所だ。

 十年ほど前まで部品工場に使われ、その後は倉庫になっていた。昨年四月に取り壊す方針だったが、直前の一〜二月に喜一郎の長男の豊田章一郎名誉会長や、豊田章男社長らトヨタ幹部が相次ぎ訪問。「トヨタにとって意義のある場所」(トヨタグループ幹部)と、解体を惜しむ声が上がり、保存を検討していた。

 老朽化が激しく、全てを改修するのは難しいため保存されるのは一部。トヨタ産業記念技術館(名古屋市)を中心に展示を工夫し、新人研修などの機会に創業時の雰囲気を感じてもらうために活用する方針だ。一般公開するかどうかは今後、検討する。

 

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