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【ネット独自】リンナイ内藤弘康社長に聞く

リンナイの内藤弘康社長

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 リンナイ(名古屋市)は、売上高に占める海外比率を二〇一七年度(一八年三月期)の約49%から二〇年度には約55%へ拡大することを目指している。事業展開する八十カ国のうち、一九七〇年代に進出した韓国だけでなく、中国、インドネシアなどのアジアは、最も重要なマーケットの一つ。アジア市場について、内藤弘康社長(63)に聞いた。(聞き手・曽布川剛)

 ―海外事業を重視する理由は。

 「国内市場はかなり成熟してきていて、人口もこれから減っていく。海外の重要性はどんどん増してきています。売上高で見ても近年、国内は横ばいが続いていますが、海外はトータルで10%以上の伸びを示しています」

 「同じ海外でも日本のようにかなり早くから成長した市場と、まだこれから広がっていく市場があります。どちらかと言うと韓国は前者で、かなり成熟していますね。一方、中国は経済成長とともに市場がどんどん伸びています。米国も給湯器で、従来の貯湯式から、日本で一般的な瞬間湯沸かし式への切り替え需要が高まっています。今後、この二カ国の伸びが期待できます」

 ―海外で成功できる理由は。

 「信頼できるパートナー企業を見つけて一緒に事業展開しています。多くの場合、お互いが50%ずつ出資することで事業の方向性を合わせられるし、信頼関係も生まれるからです。いわば運命共同体。合弁会社がうまくいくように、リンナイは技術をすべてオープンにしていますし、投資が必要な時期は配当も求めません」

 ―アジアには早くから進出した。

 「海外現地法人の設立は、一九七〇年の台湾が最も早い。その後、マレーシア、韓国と続きました。韓国では、内藤明人・前会長と現地パートナーの姜聖模氏が意気投合して事業を始めました。幸運にもパートナーに恵まれたと言えます」

 「いつ、どの国に進出するかは、前会長の直感によるところが大きかったのですが、事業を通じて雇用を生み、現地の社会に貢献することを重視しています。そのために当初から現地の文化、生活、考え方を尊重し、現地が事業運営を主導してきました。そうすることで信頼関係も築けたんです」

 ―特にアジアで考慮する点は。

 「東南アジアでは華僑の力が強い。独自のネットワークを持つので、パートナーが華僑だと事業もうまく運びやすいですね。最近でも、売り上げが伸びているインドネシアの新工場の用地について、華僑のパートナーが格安の土地を見つけてきてくれたんです」

 ―現地流の経営をする一方、品質重視の姿勢は海外でも変わらない。

 「ものづくりに関しては、日本流のやり方を貫いています。アジアだけでなく、欧米のパートナーも、リンナイの技術、ものづくりには一目置いてくれ信頼されているからこそ、海外でもうまく事業運営できるんです」

 

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