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丸栄 思い出ありがとう

取り壊しは9月から 歴史的価値、外壁提供も

 六月末で閉店する名古屋・栄の老舗百貨店の丸栄について、親会社で医薬品メーカーの興和(名古屋市)は二十一日、再開発に向けて建物の取り壊しを九月に始めると明らかにした。建物の歴史的価値は高いとされており、外壁の灰紫のタイル画などを外部へ提供することも検討する。

 興和は取り壊しが終わるのは二〇二〇年初めごろとの見通しを示した。跡地に二〇年をめどに建てる暫定的な集客施設については、興和の三輪芳弘社長は会見で「何をするかは確定していない」と話した。

 日本建築学会は昨年十二月、建物の保存と活用を求める要望書を丸栄に提出した。一九五三年に完成した本館は文化勲章受章者の故・村野藤吾氏の設計。柱とはりで強度を確保した当時の先端技術が活用され、五三年度の日本建築学会賞を受賞している。

 建物全体の保存については、三輪社長は「古い物を残すことも大事だが耐震の問題があり、安全が最優先だ」と述べた。ただ、丸栄によると、外壁のタイル画の一部などを保存・展示したいとの申し出があるという。

 

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